日記

日記です

ロンドン一人旅 ドーハ空港→ヒースロー空港

https://youtu.be/kSkhq0Qj4Qw

こんな感じで地図が見れるのは楽しかった。

ドーハからヒースローまでの機内食はこんな感じでした。

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離陸前に軽食スナックが出ました。

6時間ほど飛行機に乗り、パディントンの1を観ていた。
そしたら熊のパディントンはペルーからロンドンにやってきたようで、パディントン駅で拾われてロンドン生活が始まる話だった。

これからロンドンに行くのにロンドンにおのぼりさんする話を観るのはちょっと恥ずかしかったけど、タワーブリッジや自然史博物館が出て来て私も街を観るパディントンと同じ気持ちだった。(着陸近くなったので前半しか見てない)

それにしても、パディントンでボブカットのニコール・キッドマンが出ていたんだけど、剥製を作る狂気の美人みたいな悪役でした。
ボブカットの美人が悪役といえば、インディ・ジョーンズ クリスタルスカルの王国でケイト・ブランシェットが黒髪ボブカットだった。

どんなに美人でも、怖い美魔女に仕立てあげられるのね。


ロンドン行きのカタール航空は日本人をほぼ見かけず、多くが中東やインド?の方々でした。
私の隣もインド人とおぼしきご夫婦で、私の席のテーブルがちゃんと前の座席に収まらなくて困っていたら、一緒に「あらあら、」みたいな反応してくれ、CAさんが来たときに「何かおかしいみたい」と言ってくれました。ありがとう。

このドーハからヒースロー行きの飛行機では、機内食にベジタブルというメニューがあり、おいしそうだなと思いリクエストすると、ベジタリアンの方で終了しています、みたいなことを言われてしまい、結局チキンにした。
隣のインド人ご夫婦は、なにも聞かれずベジタリアンメニューが提供されていました。

ところで、隣の奥様がバターの余ったのをハンドクリームみたいに手の甲に塗っていた。インド(かどうかわからないけど)では普通なのかな。

ドーハ経由とかカタール航空ということもあるのかもしれないけど、右も左も多くが中東系の人々に囲まれながら、(まだロンドンに行くなんて思ってなかった)数ヵ月前、トレインスポッティングの続編であり彼らの20年後を描いた「T2」を観たら、移民が増えたイギリスみたいな風景が"20年の変貌"として映されていて、主人公レントンたちと行動を共にする美女も移民だった。

そんなことを思い出している間にヒースロー空港に到着。

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のどかな風景だった。一度乗ってみたいブリティッシュエアライン。

飛行機を降りさっそくWi-Fiのスイッチを入れスマホを解禁。機内でもらった入国カードに取りかかる。というのも、私は「occupation」とかもなんだっけ?というレベル。壁を活用してネットで調べながら書き込んだ。イギリスの入国審査は厳しいとか聞いたのでなるべく細かく書き込んでいると、どこの国の人かわからない、けれど私と同じ「No UK」の列に並んでいるのでとにかくイギリス人以外の白人が、「終わったらペン貸してくれ」と言うので嫌とは言えないしOKと答えた。
答えたものの、このペンは研究室の先生からいただいた、思い出深いなかなかいいペンだから持ち帰られたら困る…と思い、でもこのペンはわたしのだ、と伝えると「うん、だから書き終わってからでいいから」とちょっとめんどくさそう、というか急いでる?風だった。
どのみち私はoccupationを調べはじめた段階なので少なくとも5分以上は待つことになるのだけど、終わってからでいいって言うんなら、しっかりゆっくり書いてやろうと、貸す気ゼロで記入した。

入国審査は何を聞かれるのかと心配したものの特に普通だった。sightseeingくらいしか英語話してない気がする。一人かと聞かれイエスと答えたら審査のおじさんが「おやまあ」みたいな顔してた。

ところで、入国の時はデューティーフリーのところ通らないんでしたっけ?
私のヒースロー空港の第一印象は、えっ簡素…これだけ?という感じ。
ベルトコンベアーから荷物を取って出口へ向かうとカフェと売店、ベンチ、以上。って感じであっさりしていた。20年ほど前、農家をやっている親戚が仕事でイギリスに行ったんだけど、朝ごはんの質素さに驚いたと言っていたがそのくらいの「これだけ?」という感じ。

とはいえターミナル4に降りたのでもしかしたら他のターミナルはもっと栄えているのかも。
地下鉄にも直結で便利だった。

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ポスト ロイヤルポスト!
ロイヤルってつくもの多い印象でした。

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地下鉄フロアの看板。ワルおしゃれな感じがかっこいい。

オイスターカードは既にチャージした状態なので、いよいよ本当にロンドンに降り立つのだ。
ガイコクの改札にドキドキしながらカードをピッして本当に入国。

ロンドン一人旅 ドーハ空港

事前に調べたところ、ドーハ空港はとにかく広いが、乗り継ぎは案内板の「Transfers」の方へ行けばいいということだったのでそこを目指した。

無事手続きを終えたものの、荷物を機械に通すところがあって、水を捨てるように(日本の空港で買ったのに?)言われたので捨てた。
※帰りは言われなかったので多分どこか通るところを間違えてたのかもしれない。

まあいいや、ドーハ空港で水を買おう。なにせ3時間もあるんだし、とりあえずトイレで歯磨きとうがい。

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ゲートを抜けてすぐに出てきた電光掲示板。
なにやら向こうの文字が流れていた。


ドーハ空港はとにかく広く、いろいろなブランド店やHarrodsまであった。

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ドーハのお菓子とかジュースが見れるのはちょっと楽しみだし、ネットで見て気になってたアラビアンデザインのティーセットとかできれば買いたい。(値段を見たら高かった記憶)

さっそくカフェのカットスイカに目が留まるものの、そういえばドーハ(カタール)のお金をよく調べていなかった。
たしか1カタールリヤル?26円みたいなのはどこかでみたけどよくわからない。
とにかく、ネット情報によれば、ドルやユーロは使えますがお釣りが現地のお金で出るのでカードで買うのをおすすめ。
とのことだったので、とりあえず何か買ってみて、そこでドルだといくらか、を聞いて(ドルの表示もあるので参考になった)だいたいの金額の目安を立てるしかない。

ちなみにドーハ空港にあったコーラ、文字がかわいい。

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多分ペプシマウンテンデュー?もあった。
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ドーハでドーハらしいお菓子を買うつもりだったんだけど、ナッツの乗った焼き菓子とかチョコがけみたいな暑さによわそうなものばかりだったので、帰りに買おうととりあえずは、水とガムを購入。お土産用にメントスのガム(あるんだ!)

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全体的に洗濯洗剤っぽいデザイン。

ちなみに、ガムを4つと500ミリの水を一本購入したら1,500円かかりました。
ちなみに、ドーハ空港でもロンドンでもよく見かけたのが4つ買ったら一個タダみたいな表示がよくあった。
3buy get 1 free(←うろ覚え)

私はてっきり3つ買ったら3つ目がタダ、だと思ってたんだけど、3つ買ったら一個オマケしますみたいな意味だったらしい。

記憶ではペットボトルの水(500ミリ)が多分300円くらい。カタールリヤル高い。

そのあとコーヒーを飲むためカフェへ。
中東っぽい雰囲気で、ミントティーが飲めるカフェがあったんだけど、そこが果たして高いのか安いのかわからない。テイクアウトしていく人が多く、値段もテイクアウトの値段なのか、テーブルを使う場合若干高くなるのか、サービス料は払うのか、チップが必要なのか、そのへんのカタール航空事情を調べていなかったのでどうしたらいいかわからず。
結局、カウンター越しに注文して、自分で空いた席に着くカジュアルなカフェでコーヒーを購入。
何か食べてみたかったけど(今はほんとに悔やまれる) お腹いっぱいだったのでコーヒーのみ。
なぜならドーハには早朝4時に着いているし、さっき機内食も食べたばかりだったし。
初一人海外。贅沢にいきたいのか合理的にいきたいのか自分でも分からない。

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コーヒー1杯600円(すごく普通のコーヒー、むしろおいしくない?)

しかも、カウンターではスモールサイズを頼んだのにトールしか出せないみたいなことを言われ、なんで?いや、スモールの量入れりゃいいじゃん!と思いつつも「お、オーケー」と快諾してしまう。

ところで、ロンドンでもそうだったんだけと、コーヒーを飲もうと思っても、私の思う普通のブラックコーヒーを頼む場合は「アメリカーノ」を頼まないといけない。
アメリカーノって、あの、エスプレッソをうすめたとかいうやつじゃないの?(ちょっとやだ)

ロンドンのカフェでもコーヒーを注文したら、「エスプレッソ?カプチーノ?」と種類を聞かれた。
どうやらコーヒーはラテ、カプチーノエスプレッソ、あの辺すべてを指すらしい。

そんなわけで、そんな美味しいと思わない600円のコーヒーを飲み、余裕をもってBoardingの時間30分前にゲートへ向かうも、まさかのゲート変更。
広い空港で反対方向のゲートへちょっと早歩きで向かう。

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あの空港内でみかける車の他、なんとモノレールまであった。

あと、ドーハ空港といえばコレがシンボル?らしい。


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ゲートの近くにあったので一応撮った↓

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それと、空港でみかけた謎の表示。

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どうやらお祈りルーム(女性用)らしい。
そういえば至るところにPlayer Roomと書かれた看板があって、ずっとお金持ちだけ使える休憩室みたいなところだと思ってたけど、それもお祈りルームだったみたい。

たしかに、「I say a little player」って歌では祈るって和訳がついていたな。

行きは待ち時間が長くても、なかなか大胆にお金を使えなくてドーハ空港満喫してないと思いました。
もっと向こうの食事とか楽しめばよかった。

そして、無事変更後のゲートにたどり着きヒースロー行きに搭乗しました。

ドーハの景色
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ロンドン一人旅 搭乗(かなり日記)

なんとなく出発前は成田空港で回転寿司を食べた。

ネタは小さく薄く、何かを注文したらそれは無かった。おかげで3皿程度食べて会計をしたので安く済んだ。9年ぶりの海外旅行だったので、空港ってこんな小さいっけ?あの香水とか化粧品がたくさん売ってるところをぶらぶらしたい(そして海外旅行感を味わいたい)と思っていたんだけど、それがあの出発審査?あのボディチェックみたいなところを通過後ということにまだ気づいていなかった。

食後はとりあえずトイレ、セブンで野菜ジュースを買い、本当はカフェであと2時間ほどぼーっとしたかったけどコーヒーが飲みたいわけでもないし、飛行機に乗るのにこの時間からカフェインを摂取する気になれないし、そんなにおなかも空いていない。

することもないので、チケットカウンター目の前にでかでかとあった出発ゲートという入り口に行ってみる。多分ここから出発するのだろうという感じ。

 

ロンドンの5月半ばの気温は20度前後、東京の4月くらい?という感じだったので薄手のトレンチコートはキャリーバッグに入れ、機内が寒いだろうと思い薄いブラウスに、何年も前にZARAで買った薄いブルゾンを羽織って行った。ボトムは最近買ったばかりの黒のワイドパンツ。

こういう時、つまり海外旅行などの長時間同じ服で移動するとか知らない地を歩き回るとかちょっとしたサヴァイヴ(笑)のときはとにかく動きやすい格好、汚れてもいい服、とはよく言うけれど、経験上2番目にお気に入りの服くらいで行くのがいいことは知っている。

だからそこそこ気に入っている服を着用していった。だって憧れのロンドンに行くのだから。そして海外一人旅はきっと私の人生のハイライトになるのだから。

好きな服を手に取ったときに、この日の思い出をふり返りたい。

そんな感じで一人勝手にセンチメンタルな気持ちになっていたので、成田に向かう電車の中、田園風景(関東にあるんだ!)の地平線に消えて行った茜色の眩しい夕日が目に焼き付いていた。この夕日の輝きのように、ロンドン一人旅は私の沈みゆく人生の最後の光なのかも。など。

 

この日は月曜日で乗るのは夜10時出発のカタール航空。ふと気になって機内食ってどの頻度で出るんだっけ?もしかしてガッツリ食べておくべきだった?と機内食の時間を調べる。すると離陸から1時間~2時間後、到着2時間前くらいに出るらしかった。

つまり、真夜中の0時にしっかり晩御飯を食べるのだ。機内食も結構楽しみにしていたので、ご飯を少なくしておいてよかった。

 

出発ゲートを抜けると、そこはDuty Freeであった。

とはいえ、出発前に数千円の化粧品なんて買うわけない。でも資生堂ピコの飛行機セットみたいな物が売っていてちょっと欲しかった。

よく分からないけれど口紅とネイルのセットだった気がする。おそらく空港でしか売っていないのだろう。

しかし夜10時ともなるとほとんどのショップが閑散としていた。というか閉めるところだった気がする。とりあえず売店で水を購入したけど、これが150円くらいして、空港ってちょっと物の値段が高いんでしたっけ?

カタール航空という聞き慣れない飛行機だったけど、出発ゲートは大半が日本人だった。とりわけツアー客なのか団塊世代と言われるくらいの老男女が多かった。胸元になんとか旅行とかのバッジがついて、ツアー引率の方の指示に従っていた。

チケットカウンターでは、通路側がいいか窓側がいいか聞かれたので、もちろん窓側を選んだ。席に着くと隣を1つ開けてツアー客の中年以上、老人未満な感じの男性が通路側に座っていた。

カタール航空ということで、中東系の女性CAさんたちがほとんどだった。あとはアジア系の人もいたけれど日本人がいたのかは不明。日本語が話せる人もいたような気はする。

 

とりあえず、無事に飛行機に乗れた。まずはドーハ空港を目指す。ワクワクはするけどなぜかロンドンに行くんだ!という実感がなかった。だってまずは「乗り継ぎ」をクリアしなければならない。携帯の電源も切ったし、Wi-Fiはなんと乗り継ぎ先では使えずロンドンについてからスイッチを入れないといけないルールなので、もう何かあってもネットで調べられない。無事乗り継ぎを成功させ、ヒースロー行の飛行機に乗るまでは、多分ロンドンに行くという興奮に浸ることはできない。まだ不安が先行していた。

そんなわけで、事前にドーハ空港での乗り継ぎ方法を調べてスクショし、ノートにも簡単にメモっておいたので、ノースフェイスの小さ目のバックパックの中にしっかりメモとスマホが入っていることを確認する。

このバッグは去年の6月頃に、フジロックに行くためにリサイクルショップ的なところで買ったんだったな。

ちなみに、最近ツイッターで自分の過去のツイートをさかのぼっていたら、2014年に「30歳になったら記念にフジロックへいこう」とツイートしており、2016年には「ロンドンのパブに行ってみたい」とツイートしていた。

私、過去の私の夢ちゃんとかなえてあげている。

 

機内食は本当に離陸2時間以内に出てきた。行きはもう機内食なんて9年ぶりなので物珍しくなんでもありがたいのできれいに間食した。9年経っても、あの飛行機でしか見ないゼリーみたいに蓋をしてある水やオレンジジュースは健在だった。

にしても、今は機内食ビーフorチキンだけじゃなく、ちゃんとメニューがついてきて(英語と日本語とアラビア語?らしきものが全て載っている)洋食と日本食に分かれ、メインメニューも各2品ずつあり選べるようになっていた。とりあえず洋食にした。

 

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成田→ドーハまでの機内食

 

それと、おしぼりとアメニティが配られるのはカタール航空のサービスなのか。

香水みたいなにおいがする厚手のウエットティッシュみたいなお手拭きが配られ、座席にはアイマスク、靴下、リップクリーム、耳栓の入ったアメニティが置いてあった。

 

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つづいて驚いたのが、機内で観れる映画や音楽の充実っぷり。

カタール航空ということでアラビア系?の映画やドラマも多く、ハリウッド映画の他“ボリウッド”というジャンルがあった。今調べると、インド映画のことらしい。もしかしてバーフバリとか観れたのかな。

映画は、ハリウッドの他、外国映画というジャンルでヨーロッパの映画、その他最近の映画だけでなく、コメディ、ファミリー、アクション、恋愛、などさまざまなジャンルで各30作以上は見れるようになっていた。

音楽も、洋楽などアルファベットからアーティストを選べるし、とりあえず有名どころは網羅されていて、その他ラジオ番組のように特定のアーティストの経歴やインタビュー?が聞けるチャンネルもあった。全部英語なので分かりませんが。あとはもちろん中東のミュージシャンの音楽も充実。さらに日本のアーティストもあって、西野カナとかいきものがかり、乃木坂があった。(なんでかAKBがなかった気がするのは記憶違い?)

 

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私は飛行機のみならずだいたい長時間の乗り物は窓際の席を選ぶ方で、ずっと窓の外を見ているのが好きである。

離陸していくときに、夜景の中に東京タワースカイツリー、ドコモタワーが見えた。カプセルの「ハッピーライフジェネレーター」という歌の歌詞に「電気回路みたいな街の中で」という一節があるんだけど、上空から東京の夜景を見ると本当にその通りだった。部品、ICチップ、テクノロジーの配線だった。

 

だいたい飛行機での楽しみは映画を観るだったけど、映画もたくさんありすぎて選べなかった。でもロンドン気分を高めるために「パディントン2」を観ることにした。

本当はロンドンに行く前にパディントン1をレンタルするつもりだったんだけど、借りられていて断念。この時点では、旧作映画もたくさん選べる、ということにまだ気づいていなかったので「新作」でみつけた2を観た。

ロンドンに暮らすパディントン、なぜロンドンにいるのかは1を見ていないのでわからない。けれど、イギリス映画にだいたい出ている(だけどハリーポッターとかには出ることは無い)ヒュー・グラントが出ていた。悪役ポジションで。

私のラスト記憶のヒュー・グラントはブリジットジョーンズの日記なので、その外見に過ぎた年月を思った。

(今思うと、パディントンが親しくしているおじさんの経営するアンティークショップって、ポートベローロードにある店だった)

 

そういば、確信はないけれど、となりにいた団塊世代おじさんは、CAさんが来るとき決まって私と同じものを頼んでいた気がする。私がチキンと言えばおじさんもチキンと言い、私はトマトジュースというとおじさんもトマトジュースにしていた気がする。

 

 

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ロンドン一人旅 事前準備

今時海外旅行もネット予約、なのはわかっていても、初の海外一人旅。ここはやはり慎重に、対面式の旅行会社のカウンターで購入するべきなのでは?と思い、職場近くのファッションビルにあるJTBへ行ってみた。

 

この日からこの日までロンドンに行きたいと告げ、いろいろと調べてもらい見積もりを出してもらう。

しかし、この時点で私は特にロンドンではどこに行きたいとか、ホテルのグレードはどのくらいとか、そんなことはなにも決めていない。

ネットで飛行機の値段を軽く調べて、カレンダーの出発日が月曜出発だと最安値だったサイトを見たので、なんとなく月曜出発にしたのだ。

だから、カウンターの旅行会社の人にあれこれ聞かれても、漠然と来てしまった私は曖昧な返事しかできなかった。

「直行便の方がいいですよね?」

「あーはい」

「ホテルはやっぱりピカデリーサーカスの周辺などがいいですよね?」

「・・・そうですね」

見積もりを出してもらうも、私が想定していた額よりだいぶ高い。

あれ?過去にバルセロナに行った経験から、ホテル込みで15万前後で行けると思ってたのに。実際直行便でピカデリーサーカスあたりのそこまでグレードが高くないけどそれなりに安心(らしい)ホテルでも30万は超える。ピカデリーサーカス、名前は知っているけれど周辺に何があるのかとか知らない。さすがに30万越えは厳しい。やはり海外旅行は安月給のOLには夢のまた夢なのだ、身分をわきまえずに不相応な夢を見たものだと落胆した。

ホテルのグレードを下げたり、直行便から乗り継ぎありのプランに替えてもちょっと高い。まさか、ロンドンへの気分が高まっていたのに一世一代の決意は砂の城だったか・・・

店員さんから値段を聞いてどんどんグレードを下げるという切ない行為をしていった結果、とりあえず保留にし、帰り際に店員さんに今みたいなプランならネットでも見積もり出せますのでと言われる。

そこでいろいろとネットで調べたところ、ビジネスホテルみたいな無機質なホテルと乗り継ぎありの飛行機なら手が届くものがたくさんあったので、最終的にHISのサイトからホテルと航空券込みのプランを予約する。

もともとツアーなどは利用するつもりがなかったので、現地に就く時間と、日本に帰ってくる時間がちょうどよいものを選んだ。

カタール航空・・・カタールがどこかも知らないけれど、変わった機内食が食べられるかもしれないと期待した。他にインドの航空会社もあってカレーが食べられるかもしれないと期待したがカタール航空が時間的にちょうどよかった。

日程はこんな感じ

2018/5/21  22:20 成田発

2018/5/22  04:00 ドーハ空港着

2018/5/22  07:45 ドーハ空港発

2018/5/22  13:15 ヒースロー空港

 

2018/5/27  15:05 ヒースロー空港

2018/5/27  23:59 ドーハ空港着

2018/5/28  02:20 ドーハ空港発

2018/5/28  18:40 成田着

 

ホテルもサイトから内装を見て、あとは口コミを見たけれど、まあ普通のとりあえず寝られる部屋(シャワーもある)だったのでこれでいいかとロイヤルナショナルというホテルにした。ロンドン観光について事前の知識がなにもなかったのだが、大英博物館が近いというところが決め手となった。

 

出発日からおよそ1か月前、チケットとホテルを確保しこれで一安心である。それと、同時進行でパスポートの更新もしている。昔初めて海外に行くときパスポート発行までに1か月かかる、と聞いていた記憶があったのだけど1週間くらいで受け取りができた。

1か月かかるのはビザの発行だったか。ちゃんとパスポート発行センター?に電話をかけて持ち物を聞いた。戸籍謄本と身分証と古いパスポート、印鑑も必要だったかな?忘れた。

後は仕事中にロンドンでの行先について調べた。

事前に用意したものとしては、Wi-Fiの確保と、ロンドンでつかえるパスモみたいなもの「オイスターカード」の購入である。

オイスターカードについては、好んでブログを読んでいる旅行好きな人の記事からロンドン行ってないのかな、とサイト内検索し何年か前の旅行記をみつけそれを参考にした。オイスターカードは、既に日本にいながらイギリスの観光サイト(ちゃんと日本語ページがある)から事前にチャージした状態で購入でき、日本まで送ってくれるとのことだったのでそれを利用した。

ロンドンではあまり遠出しないつもりだったのでとりあえず30ポンドのものを購入。送料が1500円くらいかかっただろうか。

 

続いてWi-Fi。これはもうよくわからなかったけど、携帯会社の海外プランを申し込むより安いと言うサイトを見つけてそれを信じてWi-Fiを申し込んだ。

3Gとか4GとかLTEが選べ、それによって値段も変わるが、とにかく海外一人旅は初なのでともかくネット環境は良い方がいいだろうと、4GLTEというそこそこ高いものにした。

1か月以上前からレンタルの申し込みをするので多少割引がある。念のため紛失した際の保険もかけた。空港で受け取って帰りは空港に返す仕組みで便利。

結局8日間のレンタルで合計15000円くらいして、高い!と思ったけど相場がわからないので納得することにした。(実際ここまで容量にせよ通信速度にせよ良いものにしなくても良かったと今は思う)

後になって、例のイギリス観光サイトから、現地でWi-Fiのレンタルができるサービスに申し込めることを知る。(空港で借りられて、帰りも空港に返すだけ)それだと日本で用意していくより半額くらい安くなることを知った。

ただし、よく海外のは何かよくない、みたいなのは定番の意見なのではたしてどちらがいいのかわからないが。

 

私が海外にい行く前に事前に準備したのはこれくらい。

パスポートの更新

(5年以上前に切れているので)(国によっては期限が半年以上ないといけないところもあるとか)

オイスターカード

グローバルWi-Fi

 

あ、あと現地のお金も日本で用意していきました。

ホテルに滞在するのは5泊。よくわからないけれど、5万円をポンドに換金してもっていった。この5万円というのは、何となく私の中で基準になっている。日本より物価の安いアルゼンチンに行くとき、滞在期間はおよそ3週間だったけれど、なぜだか5万円持って行ったのだ。以降、バルセロナに行ったときもそのくらい持って行ったし、今回も5万円にした。

一応ネットの知恵袋とかを参考にすると300ポンド(現在およそ5万円)あれば…などの意見があったのでそれも参考に。ついでに、調べるとイギリスはカード社会なので基本どこでもクレジットカードが使えるそうなので、現金が少なくてもカードがあれば困らないでしょう、とのことだった。

 

5泊7日の旅(という計算になるのかな)だったけど、キャリーバッグはもともと持っている2泊3日用くらいの小さい(かつてトップバリューで買った3000円くらいのもの)やつで行った。

あとはホテルにシャンプーが無いらしいので旅行用の小さいシャンプーリンス、洗顔など細々したものも持って行った。

 

ところで私は飛行機の乗り方を知らない。

アルゼンチンに行った時などはかなり飛行機も乗り継いだけど、全て人について行ったので分からない。バルセロナの時もなんだかんだ人について行った。

 

そこで飛行機の乗り方もしらべました。

まずはチェックインカウンターらしい。

その航空会社のカウンターがあり、(だいたい空港の電光掲示板にかいてある)だいたいカウンターAとかBとかアルファベットなのでそこへ行く。

ネットで買うとEチケットというものが発行されるので、念のため印刷したものをカウンターに出す。

すると、あの縦長のBoarding Pass(搭乗券)がもらえます。乗り継ぎ含めて2枚。片道だけのようで帰りはヒースロー空港でもらいました。

ここでキャリーバッグも預けます。

念のため、キャリーバッグは乗り継ぎの時に自動で次の飛行機に積まれるのかと聞いたところそのようです。一安心。

いままでも乗り継ぎでいちいちキャリーバッグをガラガラやった記憶は、ないようなあるような。多分利用する航空会社がちがったのかな。

あとは、出発ゲートみたいなところに入るだけ。

よく分からなかったのだけど、搭乗券をもらうとあとは共通の入り口みたいなところしかなかったのでそこに入りました。

あの、荷物をケース入れて、機械を通り何かの探知機でチェックをする場所。水はありませんか?とか聞かれるあれです。とりあえず通過。

ちなみに、Wi-Fiなどの電子機器は手荷物として持ちます。

一人で飛行機に乗るのも、一人で乗り継ぎをするのもとても不安でしたが、案外新幹線に乗るときみたいで簡単でした。

搭乗券に書いてある飛行機の便名を電光掲示板に探して、そのゲートに行くだけ。

ただ、時間変更やゲート変更があるので、空港について早々に確認するのはもちろん、Boardingの時間30分前に再度確認する方がいいかと思います。

実際に私はドーハ空港でゲートの変更がありました。あと、成田から出発する時に出発時刻が少し早まってた気がする。

とにかく時間に余裕を持っていれば大丈夫という感じでした。

そしていよいよ出発です。

ロンドン一人旅 きっかけ・理由

ロンドン一人旅に行ってきました。

 

思えばそもそも一人旅自体初めてだった。基本的に食事や映画やライブに一人で行くことに抵抗はないので、おそらく一人旅というのもハードルが高いわけではないのだけど、いかんせん私は旅行に興味が薄い人だったので、今まで一度も遠方に泊まりで出かけることをしてこなかった。

ちなみに海外はブエノスアイレスバンコクバルセロナに続き4都市目。

これまでは、大学の実習でアルゼンチンにおよそ1か月(うち3日ほどはブラジルにある大学の施設に泊まり)日系人の家族の家にホームステイのような形でVIVEROというガーデニングショップで働いたり、タイは3泊くらい大学のゼミ旅行、バルセロナは卒業旅行で友人3人と4泊くらいした。

それから、(ぞっとするが)9年ぶりの海外。当然パスポートはとうの昔に切れている。

 

 

3月末、転職先が決まったので部長に「辞めます」報告をするため緊張しながら会議室にお呼びたてした朝、窓のブラインドから透けて見える外の景色を見ながら「そうだ、ロンドン行こうかな」とふと頭によぎったのだ。

会社も辞めるし、有休は2週間はもらうつもりだし、もしも海外行くなら今しかないじゃんね、と軽い気持ちで旅行サイトを眺め出したのがその頃だった。

ほんの数か月前、出張でアメリカに行くことの多い先輩との雑談で「へえ、イギリス行きたいの?海外いくなら今しかないんじゃん?」とサラッと言われ「金がねえんだよ!」と心の中でキレつつも「そうですよねー」と受け流したりしていたのだ。

都内一人暮らしの一般事務のお姉さんに、海外旅行に行く金はない。

ランチは外食をせず基本的に自炊をしながらおっさんの「いい奥さんになるよおぉ~」という頼んでもない褒め言葉を鼻で笑いそうになるのをぐっとこらえて、人並みに身なりをきれいにして、そこそこ日々を楽しんでいるとお金が貯まらないので時々何かを我慢して少しだけ貯金して、という生活では蓄えは少なく将来への不安は十分すぎるくらいにある。(お嫁さんになるため、じゃなく“今”生活がキツイから自炊してんだよ)

そんなわけで、海外旅行自体が“いつかは”というふわっとした夢であり、新婚旅行とかで行くのかな、などと思いながら先延ばしになってこの年齢になってしまった。

ちなみに、奇しくもその海外出張の多い先輩の不祥事が(私の中で)波紋を呼び辞めるきっかけになったのだけど。笑

 

ロンドン。行先はロンドン一択だった。理由は全然わからないけれど漠然とロンドンに憧れがあった。

だから、30歳になったら記念にロンドン行くぞ、と考えつつも、実際30歳を迎えてみると、金銭的理由からそんなのはガラス瓶の中の船で当たり前に端から乗ることなんてできない綺麗な夢だった。

 

しかし、思いもよらない転職、それも本来なら私が辞めなくてもいいのだけど、納得のいかない出来事が続き怒りと落胆で辞めることにし、なんだか釈然としないので思いっきりハッピーにしてやろうと思ったのだ。

優雅な生活が最高の復讐、とはスペインのことわざだとか。

(原語ではVivir bienなので優雅な生活というより善く生きることは~が正しいとも)

 

旅行サイトを見るとまずは「ヨーロッパ8日間30万」とか結構ハードルの高い額がさも“お買い得!”感満載のフォントで流れてきて断念。(同時にちょっとほっとしたりもした)しかし、出発日や滞在泊数をいろいろ変えてみるとどんどん手の届く額になっていった。やばい、行けてしまう。

漠然と憧れていたロンドンに、ついでに漠然と憧れていた海外一人旅。

基本、旅行に興味はないものの、海外一人旅にはずっと憧れていた。

でもそれは、“いつか”は英語が堪能になり、“いつか”は金銭的な余裕もできるという前提で、“いつか”実現できたらいいなあ、と思っていたものだった。が、“いつか”が来ないまま30代に突入していた。“いつか”っていつだ?“いつか”って老後でいいのか?ていうか、このまま行けば私の老後そんなに明るくないぞ。そんなわけでいつの間にか、瓶の中の船は埃が被っていて、今行かないともうチャンスがないぞ!に様変わりしていたのだ。MIND THE GAP!(Mind the gapについては後で触れます)

あれこれ調べた2週間を経て、4月半ばにネットで申し込みをした。

一応友人たちに声をかけてみたものの、当然5月後半に1週間以上の休みなんて取れない。一人で行くしかない。しかない、と言ってみたものの、海外一人旅は内心嬉しかった。こうして「今しかない、行く人がいない」という不可抗力が揃って初めて、ロンドンへのエンジンがかかった。

 

ちなみに、アルゼンチンで実習・ホームステイと書くと英語ペラペラっぽい雰囲気が出るけど、アルゼンチンは母国語はスペイン語。都市部のお店でも英語を話す人は少なく、観光地でもない限り英語はほぼ通じない印象。そして日系一世(日本からアルゼンチンに渡った人)の家に泊り、日本人に囲まれていたので英語もスペイン語もほとんど使わない。活用したスペイン語は食べ物の名前や注文程度である。

よって私の英語力はおそらく、“海外旅行が好きで時間とお金に余裕がありやる気と活力を持て余す陽気な団塊世代”レベルかそれ以下だと思う。

定年退職してから英会話を習い始めました、みたいな有閑マダムのほうがずっと話せるだろう。

 

そんな“英語日常会話レベル”以下でロンドンに行く。

シェイプ・オブ・ウォーターは私にとっては排除系の映画だった

シェイプ・オブ・ウォーターを観てきました。

これを見る前に一応、同じギレルモ・デル・トロ監督のパンズ・ラビリンスも観ておいた。

 

映画は面白かったし泣いたりもしたけど、これ、私にとっては“排除系”の映画だった。

排除系なんて言葉いま初めて作ったけど。

 

耳は聞こえるけど言葉が話せいないため手話を使う“孤独な”主人公が、アマゾンの奥地から研究のために運ばれてきた謎の生物と心を通わせる、というか恋愛する映画です。

 

主人公はなんというか監督の趣味なのか、パンズ・ラビリンスの女の子がそのまま大人になったような、純粋で内向的だけど偏見をあまり持たないタイプで、服装とか髪形も含めてこういう人が好きなのかなと思いました。この間ちょうどテレビでやってたパシフィックリムの菊池凜子もそうだけど、ちょっと暗いけど頑張り屋さんというか。

さらに元気のないナウシカ、毒を抜いた弱々しいウェンズデー(アダムス・ファミリー)というか。

あと、童話調の話にみせかけて、血みどろシーンや性描写はガッツを持って取り組んでいた。

 

で、排除系というところですが、なんというか、この映画が誰に向けられているのか、どんな人がどういう風に楽しむのか、それを考えた時、個人的には私はターゲットじゃないな、という感じ。少なくとも私のような人が観ることを想定して作られていない。

だから排除系。

 

これを観て感動する人というのはおそらく、(これまで自分を孤独だと思った時期もあったけど、こうして今は比較的)孤独じゃない、という自覚のある人が、「ああ!孤独な主人公かわいそう!だけどこうして一時でも、異形の生き物と交流して孤独じゃなくなってハッピーだったね!よかったね!感動!あなたのために泣いてあげる!!!!感動してあげる!!!!!!」

という感じ。

映画の方程式としては、私は孤独、彼も孤独(異形だから)、だからこそきっと理解しあえる、だから孤独じゃない今は、だから幸せ。

孤独じゃない=幸せ

孤独=幸せじゃない

という数式の上に成り立っていて、つまり私はある休日に通りすがりの人に「あれ?おひとりですか?ということはつまり孤独・・・つまり、あなたは幸せじゃないですね?」と宣告され、

「うわあ、私ひとりじゃ気づけなかったけど、それ、教えてくれてありがとう!!!」

という感じ。

 

なんつうか、読んだことないけど「夫のちんぽが入らない」も読後こんな気分なのかな。(能町さんがツイッターで、暗に私の低さを指摘してくる作品、こういう話は不幸そうな顔をしてやってくる、と綴っていた)

 

加えて、恋愛以外は愛じゃないです、と通達を受けるような作品でもあった。

 

なんというか、八百万の神みたいな感覚で、私はいろいろなものにちいさな愛情を感じたり、ささやかなものに喜びとか幸せとか見出してきたつもりだったけど、そこにいきなり誰かがやってきて、「あ、それ、愛じゃないから」「あ、それも違っ・・・それ、愛じゃないんです」と、恋愛以外を愛と認めてくれない感じ。

 

確かに、いつも人の話の聞き役になることがほとんどの主人公には、深い話とか共通点とか見つけられる人は少ないだろうし、理解しあえる、という希望を誰かに持ちたいのはよくわかるし、そういう存在がいることは大事だと思う。

だけど、(映画の中の人たちは、結婚していても精神的に孤独という人が目立ったが)観る人は、同じ人間同士で理解しあって非孤独=非不幸という方程式に身を置いている中、その人たちが、声を発せられない主人公とカップリングするのが、同じ人間じゃなく(現段階では)同レベルの意志疎通がままならない謎の生き物、である点を少しも不思議に思わずに「よかったね、イライザ!」と言い切れること自体受け入れられない。

それ、もうイライザのことも、この生物のことも、ちょっと既に低く見てないか?

自分たちが物差しにしてる幸福のレベルには絶対に届かない前提の人と定義して、だからあなたは(その程度で)幸せだね!よかったね!(私らは人間同士恋愛しますけど)みたいな。

 

ただし、ちょっと検索をかけたところ監督は奇妙な物に美しさを見出して蒐集などする人らしいので、人間じゃない異形の生物について一般的な珍獣扱いはしていないと思う。

だからこそ、差別をしない純粋な人達の恋愛として描いたのかもしれないし、かつ、アマゾンでは神として崇められていた謎の生物という設定なので、そうした(異形ではなくむしろ高貴な)生物と相互理解できるのは、声が出なくても美人ではなくても、美しい心の持ち主だ、という童話の教訓的なことを示したのかもしれない。

そういう点では(グロさは置いといて)、偏見や差別をさせない教育という観点で考えても、子供が観るのにもいいのかも。(R指定なんだけどね)

 

ただ、観終わった感想は排除系だった。

それって単にひねくれすぎてるだけ?

 

映画のお気に入りのシーンとしては、悪者であるいつもキャンディを口に放り込む暴力的な上司が、精神的に追い詰められて、人を殺しながらキャンディについて語るシーンが最高によかったな。

この悪役が本当に嫌な奴だ嫌な奴だと思いながら殺されろと願っていたけど、成功していて野心家でお金持ちで、キッチン用品の広告から抜け出たようなマイホームと、絵に描いたような奥様がいて最新のキャデラックを買うのに、いつも食べてるキャンディは、彼曰く「安物だけど子供の頃から慣れ親しんだ味で大好き」とのこと。

最新鋭、最高級の絵に描いたような幸福の型にはまっていながら、普通のキャンディを愛用するアンバランスが、強面も見た目とも合ってないし哀愁もあって最高だった。

 

あとは、このキャンディもエンドロールの文字も、壁の色やキャデラックのカラー「ティール」色も、全体的にブルー、グリーン系で統一されていてよかった。

特にエンドロールはチョコミントが食べたくなった。

あと、いろいろな映画でそうだけど、恋愛を分岐点に主人公の服装に赤が入るようになったりメイクや雰囲気が明るくなる演出は結構好きなんだな。

勝手にふるえてろ」や、ミヒャエル・ハケネの「ピアニスト」もそういう演出があったな。

 

映画を観終わって私は、ああ、ジブリが観たいと思ってしまった。

頭に浮かんだのはもののけ姫の最後、人間にも山犬にもなれないというサンが、私は森で暮らすと宣言しアシタカと別れるところ。

そういうことだよ。

 

なんかなあ、いろいろ想像できるラストだったけど、あの感じだと今日をタフに生きるためのお守り的な映画にはならなかったな。

怒りを16,000字書いて提出し退職した

一体何に突き動かされてそうしているのかわからないが、私は会長や上司たちを名指しして、社内で起きたセクハラに対する対応についての不満と、そしてまだ会社に残っているセクハラをした張本人がいかに悪質かについて、ワード16ページ、16,000字にわたって書き尽くしていた。

ちなみに、幸い私は被害者ではない。

 

いろいろあったが、結局セクハラを会社に訴えた女性が退職し、訴えられた男性社員は今も普通に出社している。

 

 

納得いかねえ。

実は、納得いかねえ、ということが連続し、私は転職を決めたのだった。

そして、転職を決めて3週間で内定をもらうことになる。それも、1社受けてその1社目で内定という、人生最楽の転職活動だった。

 

やはり、仕事がある中で秘密裏に行った転職活動は焦らずできるし、どういうわけか一切の迷いや不安もなかった。それに、何も知らない上司たちを出しぬいていると思うと自分が優秀な気がしてきて、面接も自信満々に有能なビジネスパーソンのような受け答えができた。気がする。

 

ビジネスパーソンと書いたが、実際はただの事務のお姉さんである。

しかし、事務職という仕事柄、退職までのプランを脳内で一つ一つチェックボックスにレ点をはねながらタスクをこなすイメージで、淡々と着実に実行した。

気分は諜報員である。

 

社内のセクハラについて女性側から話を聞いていた私は、部長からその話は誇張されている、実際は合意だったのだと説明されたものの、それが私の口から被害女性へ、被害女性から管理職らへ公にされたとき、部長は「私は合意なんて一切言っていない」と言い放ち簡単に掌を返された。

さらに、「合意」は事実ではなく、かつ、部長の口から私に対して社内で起きたセクハラのことを口外することすら問題があったらしかった。そのため、私がすでに知っていたから仕方なく話した、と説明していることを人づてに知った。私に説明するより先に他の部下たちには説明済みだったくせに。

許すまじ、辞めてやる。全員に言いたいことを言って辞めてやる。

 

しかし、私と部長の関係に亀裂が入ったものの、一向に会長や副社長から私への事実確認のための呼び出しが無い。部長が根回ししているのか副社長からも会長からも話しかけらることがなくなった。黙殺されているようで悔しい。

 

そこで、悪質なセクハラをもみ消すことへの怒り、被害を受けたと訴える女性の名誉を傷つけるような説明の仕方をしたことはセカンドハラスメントであること、いかなる理由であれ責められるべきはセクハラをした社員であること、今現在セクハラへの対策が一切取られていないことを問題視する旨を記載し、例の文書を仕上げていった。ついでに、セクハラをした社員の最近の勤務態度について文句もつけおいた。

 もちろん、部長の発言が転職の後押しをしたことも書き忘れていない。

 

これらを内定が決まってから書き上げ、部長に退職する旨を伝え、その数週間後会長のデスクに置いて帰った。

タスクは8割ほど片付いた。

 

それが部長と亀裂事件からおよそ2か月後である。

 

その間、私はオフィスでセクハラ社員にキレそうになっていた。

よく、加害者は罪の意識なんて微塵もないというが、女性社員が退職した後、彼女と2人体制で仕事をしていた社員が負担を一人で背負っている姿を見て、「早く彼に楽させてやりたい」などと、隣のデスクの同僚と何の気なしに雑談をしていたのだ。

神妙さの欠片もない、片手間にキーボードをたたきながら、お茶を飲みながら、まるで自分に関係ない世間話のように。どの立場でモノ言ってんだ!許すまじ!

と、飲みほしたペットボトルをダーン!とデスクに叩きつける。しかし、空なので音がしなかった。許すまじ。

 

そして、心血注いで作成した私の作品「退職理由とその原因についての意見と解釈」を会長のデスクに置いて帰った週の金曜日、会長と面談をすることになる。

どう対立しようともひるまず受けて立つ、万が一パワハラ発言があった場合、後で撤回されないために証拠も取ってやるとボイスメモもスタンバイさせて臨んだが、会長の態度は意外なものだった。

「いやいや、君が書いたことは9割当たっている。我々も、彼の態度には手を焼いていたんだよ」と、あたかも私と同程度にセクハラを重く受け止めていた風の話し方である。私が想像していた通り、セクハラ社員は謝罪も反省もしていないそうだった。

しかし、今更そんな態度を取られても何の意味もない。辞めるので。

そして、それでもなお、セクハラを訴えた女性社員の落ち度を論い、だからこそ彼女は完全な“被害者”とはいえない、と何度目かのセカンドハラスメントを見せつけ、ともかく会社としてはセクハラに対してきちんと対応はしたのだ、と保身に走っていた。

得るものの無い面談だった。もうどうでもいい。

 

しかし、それから数週間後、セクハラに対する社内研修を行う旨と、セクハラの相談窓口が設置される旨の発表があった。

その頃には退職しているので実際にどうなるかわからないが、あの16枚の紙で事が動いたのだ。

それでも、セクハラ社員に文句を付けたかった私は、退職前にメールを送っておいた。

セクハラ研修の発表があった日に、例の社員は顧客対応を理由に会議に出なかったのだ。そうはさせるか。

なので、会議の議事録をスクショして添付し、私の辞める理由書を添付し、辞めて行った女性社員にだって当然両親がいて、それはあなたが自分の娘を可愛がるのと同じくらい大事に育てられた人だったのにそれを傷つけたのだ、という内容を送信。それと“自分の間違いを認められない人の心理”というネット記事も貼り付けておいた。もちろん嫌味として。

 

メールを見たであろうその社員は苛立ちの表情を見せており、それを眺めてほくそ笑んだ。

 

 

ところで、辞めて行った女性社員と私は、実はそれほど仲良しというわけではない。どちらかというと、お互いに全く別ジャンルの人間である。彼女は赤文字系雑誌であり、私は青文字系、彼女は茶髪にパフスリーブを着るし、私は黒髪で麻のシャツなどを着る。仲良しか?というとおそらく普通かそれ以下であった。

 

しかし、どうにもこうにも納得がいかなかった。セクハラされた側に非があるような管理職らの言い回しも、セクハラした社員が今日ものうのうと出勤し、実は事実をしっているはずの社内の先輩たちがごく自然に彼と談笑する日々が受け入れられなかった。

だから辞めるのだ。

しかし、一点の曇りなく自分の行動に満足している。退職した女性は私が暗躍していたことにとても喜んでくれたが、彼女のため、というより自分のために抗議していた気がする。気が済まなかったし、こんなことはきっと氷山の一角なのだ。

 

辞めるし好き勝手に騒ごう、と思い提出した16枚だったが、多少は事態を動かした気がする。思えば今までこんなことはしたことがなかったのだが、私はなにか脳に寄生虫でも取りついて人が変わったのだろうか。

しかし、今回の出来事についてはとても満足しているので、これからも、許すまじ!と思ったら「許すまじ!」と声でもいい文字でもいい、なるべく叫ぼうと決めた出来事だった。

 

有休消化期間は、初めてたった一人で海外に行くことにした。

だって少しでも優雅な生活を楽しんで復讐してやるのだ。