日記

日記です

路上

ジャック・ケルアックの「路上」やっと9割ほど読みました。

高校生の頃、ジョニー・デップが好きだったときに、影響を受けた本、とどこかで知って、それ以来気にはなっていたのですが、地元の田舎町ではみつけられなかった。

大学生になって、たしかヴィレヴァンあたりで見つけたんだけど、けっこう分厚かったので買うのをやめ、そして、今映画化されたとかで本屋で平積みされてたので、とうとう買いました。

 

主に男2人、主人公サルと、友人ディーンがヒッチハイクとかしながらアメリカ中を旅する話なのですが、案の定、女の私には、特に共感したりとか、深く影響を受けるなんてことは最後まで読んでもなさそうだな~ってかんじです。

でも読みながら、男の人は、こういうのカッコイイと思うのかなぁと思いました。

例えば語学教室で、何かのフェスで、たまたまこういう「ヒッチハイクしながら、時には野宿したりなんかもして、旅しました!」みたいな人に出会ったら、勝てねえ!って思うのかな。

 

2人のヒッチハイクは、途中友人の家に泊めてもらったり、適当な職に就いて電車賃を稼ぐこともあったり、ヒッチハイカーを拾って、目的地までの料金としてガソリン代をもらったり、いろいろでした。

私はてっきり、1年位の旅の記録を綴ったものかと思ってましたが、一つの目的地まで行って、一定期間滞在して、(友人の方は結婚したりしてた。)とりあえずそれで主人公はまた家に帰って1部終わり、みたいなかんじで、間を空けてまた旅に出てるみたいです。

そうだよね、ずーーっと旅してたらお金ないよね。

 

そんなわけで、あまり共感とか、感銘を受けるとかもなく今まで読み進めてきたのですが、最近読んだ章で、急に自分と重ね合わせられるような会話が出て来たんです。

 

結婚したディーンがね、この人がまたバツイチで、けっこう突発的に行動するタイプの人みたいで、前回の結婚も、子供がいるのに旅に出ていなくなったりするからダメになっちゃってて、よく本の中ではクレイジーな人と書かれる、そういう性格の人みたいなんだけど、その人が、また結婚して、今度はしばらくNYにとどまってるみたいで、その時に主人公に、前の奥さんに子供が生まれて、自分のすっごく好きだった不倫相手も最近子供ができて、こないだその写真を見た、っていう話をするの。

実は、NYに来るまでの旅で、何人か旧友に再会するんだけど、みんな家庭を持って、仕事をして、もうふらふらしてなかったりするんだよね。だから、旅をしてる二人に、何の目的で?みたいな怪訝な顔をする旧友もいたりしたんだ。

 

で、最近の旧友の出産とかの近況を主人公に、すこし残念そうに話したら、主人公に、みんなそうやって落ち着いていくんだよ、みたいなことを言われるんだ。

 

私はそのやりとりを読んでいて、なんだか、無いはずの傷口をそっと撫でられたような気がしたよ。

 

ディーンは今までみたいに、すぐにでもトランク一つで、その気になれば旅に出られるように、トランクも気持ちも準備してあるはずなのに、どことなく今までみたいな、旅に対して前向きで希望を持った心情が芽生えないことに不安を感じてるみたいでした。

好奇心とか探究心とか、心のままに行動することを喜びとしていた風だったので、落ち着くことに不安があるのでしょうか。

 

 

でもそんなのを読んでて、ふと自分も同じなのかな、と思いました。

このディーンみたいにいかれてる人じゃないけど、本当だったら、よくわかんないけど、すべきことってやつがあるんじゃないかな、って。んでもって、それが結婚したりで、つまり落ち着くってことで。

まあ、今から落ち着きます!って宣言したからって結婚できれば世話ないんだけど、要するに私の場合は、ああ、なんて言っていいか、あれだよね、妥協でもなんでもしろ、ってことだと思うんだ。

私の今の状況も、ふらふらと目的地があるふりをして、あたかもそこを目指しているようなポーズをとっているけど、そもそも目的地として間違っていて、自分の欲を満たしたり探究することよりも、気が進まなかろうがなんだろうが、つまりは結婚をするべきなのかな、なんて思ったりしました。

 

ついこの間までは、友達に、なんとなく恋愛してないとダメなのかな?って思わされる出来事に直面する機会が増えたという話をしてたんだけど、その時は、現在の自分を肯定する方向でその話をしたんだ。

でも、さんざん破天荒に旅した男2人が、落ち着く年齢なんだよ、なんて話をしてるのかと思うと、あの2人ですらそんなこと言ってるのかと思と。

とりあえず、最後まで読んでからですね。