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日記

日記です

medianeras

昔テレビで、日本は世界でも(規制がゆるいから?)様々な映画が観れる国と言っていた記憶がある。

ブエノスアイレス恋愛事情(原題:medianeras)というアルゼンチン映画を観た。

この原題のmedianerasという言葉は、境界壁、共有壁という意味で隔てるもの繋ぐものという二つのしかも相反する意味を持っていて、スペイン語にも存在しない(アルゼンチンはスペイン語) アルゼンチン語で他言語に訳せないらしい。


邦題は原題が見る影もないけど、道理でマンションの壁がどうとか、電線は人を繋ぐのか遠ざけるのかとかいう台詞が多かったわけだ。

しかしこのアルゼンチンにしかない、他言語に訳せない言葉ってなんか魅力あるな。

日本語には結構あるとか聞くけど。



ネタバレで書きます。

ある二人の男女がやっとこさ出会うまでを描いた映画なんだけど、それぞれフリーの状態から始まってそれぞれ共通点、それもマイナス部分の共通点が多く、人付き合いがうまくいってないアラサー同士。
お互いまだ出会わない中、それぞれデートしたりセックスしたりっていうのはあるんだけど、なんか今一つな感じ。
そういう状態から、それぞれマイナスな出来事を経て心機一転みたいなときに運よく出会ってハッピーエンドなんだけど、私が一番ぐっときた場面は、男の方が婚活サイト、じゃないな、デート相手紹介サイトというか日本でいう出会い系?で30代のきれいな女の人とデートするんだけど、これがまた会った瞬間からなぜかフランス語で話す、明らかにあくの強い女。(まあそこも今フリーたる所以って感じなんですが)なんていうか物事に積極的で「人生を楽しみたい!」的な人物で、ジャック・タチの映画が好きらしい主人公と合わなそう…って人で、それがあって出会い系にも辟易するみたいな場面を観て、妙齢の独身者の感覚は世界共通なのかしら、とか思うと(あくの強いフランス語女も別方面の一感覚として含む)遠いアルゼンチンにも親近感がわきました。なんだか世界との"絆"感じちゃうよねアンシャンテ!

って感じです。

劇中でウディ・アレンの「マンハッタン」観てるのもよかったな。

にしても、なんとなくこの感覚わかるな。
付き合う人が、お互いにたようなフリー期を経てたらいいなっていう(一方的な)願い。
人は自分みたいな人を好みのタイプに挙げると聞くけど、それか。(それだけ人は自分を肯定したいということらしい)

ブエノスアイレスが舞台というのに惹かれて借りたけど面白かったかも。

雰囲気的には「パリ、恋人たちの2日間」とか「フローズンタイム」みたいな感じ。語り+ユーモラスな映像でなんとなく洒落てる。