日記

日記です

チャッピー みてきた

映画「チャッピー」観てきました。かなりネタバレで書きます。

単にバターをかけたポップコーンが、映画館のが食べたい!という理由で新宿のToho行ってきました。ポップコーンとチキンピタサンドとスプライト食べて満足。

映画はなんでもよかったんだど、ほんとはテリー・ギリアムのゼロの未来みたかった、けどここではやってなくて、なので、第9地区の監督のチャッピーにしました。第9地区をまだみてないんだけど、チャッピーがよかったからまだ見てないことをめちゃ悔やんでます。

チャッピー超よかった。
ロボコップみたいな人工知能警察官ロボが活躍する2016年のルクセンブルグ(南アフリカで治安が悪いらしく、インパクトのあるギャングがはびこる)が舞台のSF映画。

そこの人工知能ロボの会社に勤めるインド人らしき開発者(スラムドッグミリオネアの俳優)が赤ちゃんみたいな状態から学習していく人工知能を開発したことがきっかけていろいろてんやわんやする映画です。

で、破損の大きかった廃棄予定の警察官ロボにそのできたての人工知能を会社に内密にインストール&そのまま事情アリのギャングに誘拐されてギャングの元で学習する人工知能のロボットが生活するんだけど、私はかなり早い段階で泣いてしまった。
多分ぜんぜん泣くところじゃないんだけど、ギャングの廃墟みたいな家に会いに通う開発者が、人工知能を学習させるために絵本とかオモチャとか子供のためのいろんなグッズを持っていった時に、キャンバスと絵具を持たせて絵を描かせる場面があるんだけと、人工知能ロボはその段階で子供みたいな状態なので好奇心旺盛でめちゃかわいい。
お絵描きにたいしても興味津々、その時に、開発者がロボットに筆を持たせて

「これからいろんな人が、君にはできない、って言う、でも耳を貸すな、自分の可能性を奪わせちゃいけない、描きたければ描けばいい」

って言うんだよね、そこでまず超泣いた。
劇中で触れられること無いんだけど、この開発者もインド人じゃない、そんでアメリカの会社なんだよね多分。上司も同僚も有色人種は出てこない。この人の背景を知る機会は無いんだけど、なんかもういろいろ想像できてせつなくなってきて。
同時に、子供の頃の私にも、こんなこと言ってくれる大人がいたらなぁと、どんなに心強かっただろうなぁと、そんなこと考えて超響いたいい台詞でした。頼れる年長者のいない子供にぜひ聞かせてあげたい言葉だよ。PG12なので保護者同伴ならお子様もご覧いただけます。

子供は、背中を押してくれる大人の言葉がないと、大人になって自分の判断に自信がもてるようになるまで長いこと辛く苦しく迷うことになる。

さらに、この開発者が持ってきた絵本が「黒い羊」なんです。
この本を私は知らないんだけど、だいたい想像つくよね。
この本を、人工知能ロボに母性が芽生えたギャング嫁(?)ともかくポップなセンスを発揮してる痩せた女の人がでてくるんだけど、その人が子供にするようにその絵本を読んであげるシーンもベタだけどまんまと泣ける。


そこからギャングとロボットの交流みたいなのもあって、ギャング観を学んでいくロボットがしゃべり方とか見た目(ゴリゴリのB-boyみたいなネックレスしたりする)とかどんどんギャング化していくのがかわいいし笑える。
それを懸念した開発者は、かなりきつく、犯罪は絶対だめ!約束!って指導するので、そんなナリに関わらず善意に基づいて行動しようとするロボットがますますかわいい。


そんな中、女ギャングをママと呼び、リンチに合ったことでルクセンブルグで生きることの(というかギャングの世界で)厳しさを学び、それがきっかけで戦うことを学び、そこに、自分のバッテリーがギリギリということを知るという命の危機に直面して、ギャングにもうまいこと乗せられて、現金強奪に荷担する。
で、ここで、車盗むときみたいにギャングがまんまと純粋なロボットを騙すやり方で現金強奪をさせるんじゃなくて、目の前にいた闘犬の負けて死んだ犬と勝ち残った犬を引き合いにして(バッテリーの寿命という現状をうまく利用したにしても )ロボットに自分で判断させて現金強奪に誘うところもよかった。
その金で新しい体に取り換えよう(そして生き延びる)と提案される。それで荷担するのは納得がいく。

でもそのあと、輸送車の人を襲ったときに目の前で苦しんでるのを見て良心を痛める人工知能ロボ。そして新しい体に取り換えるというのも嘘と知って激昂。波乱の5日間だよ。

それからアクションも満載でスカッとする。ママを含むギャングたちと開発者を守るためにギリギリのバッテリーのなか戦うとことかはらはらして楽しかった。

あと、まだ純真無垢なロボットがチンピラにリンチされて、開発者の対立する上司にも狙われて腕を切断されたりするシーンなんか、可哀想で心臓に悪い。


で、ラストで開発者が撃たれて瀕死のところ、いろいろはしょるけど、人工知能ロボがバッテリー不足のため新しい体にデータを移植するとき、失敗したらどうしよう不安だって訴える人工知能ロボに、開発者が、成功させるまた(新しい体で)再会しようみたいな約束するときに、前に犯罪はダメっていう約束を破ってたから、字幕では約束する、ってなってるんだけど、多分、今度は約束破らない、って言ってるんだよね。ここも泣けた。

でも、最後の最後がうまい具合に泣けない、いわゆる続編を感じさせる終わりかたなんだけど、続編あったらコケるんだろうなって想像がつく。でもそこも含めて超よかった。

あとギャングのお手製のTシャツが毎回超いいです。ルクセンブルグのギャングは部活熱心な学生みたいにTシャツ作るんですか。笑
ママが死ぬとき、なんとチャッピーTシャツ着てるんですよ。
あと、最後のわりとシリアスなシーンで一番始末の悪い(でも妻想い)ギャングのスエットに日本語がプリントしてあってさ、周りの席の人たちも「テンション…?」って呟いてたよ。
最高だよ。