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日記

日記です

ロシアの山

岡崎京子のUNTITLED読んだんだけど良かった。

特にロシアの山とお散歩が良かった。ヘルタースケルターみたいに派手な内容じゃないけど、こういう漫画がもっと読みたい。

ロシアにだって山はある、それが私の知っている山と同じかどうかは登ってみるまでわからない、って話。

 

 

昨日、すごく好きな帽子屋さんの素敵な店員さんが、今月でお店を去る(とハガキには書いていた)というので、買い物がてら行ってきた。

あらためていろいろ話してみると、似たようなものに興味を持っていたりとか共通点が見つかったりして嬉しかった。同時にやっぱりそうだよね、という気持ちも沸く。素敵だなと思う人には何かしら近いものがあったりするのはいつものこと。

店員さんは6年勤め、私がお店に通い出した頃がちょうど働きだした頃らしい。

当時から彼女のセンスは完成されていて、実は私より2歳くらい年下なんだけど、もうとうの昔にファッションの迷走はやりつくしていて、似合うものを分かっているし、似合わない物を欲望に任せて無理して買って、即物的な満足を得るなんて子供じみたことももうやらない、そういう点で私より大人だと思うし、そこも憧れる店員さんだった。

 

そう考えると、店員さんとお客さんの関係だけど、6年の関係だったのか。

苦楽を共にした仲間、でも、かけがえのない友人、でもないけど、こういう「かけがえのなくない知り合い」に、私はそれなりに愛情を持っている。

 

経験上、年齢的にも、店員さんがお店を去る理由というのはだいたい察しがつく。

今回は、ずっと遠距離だった彼のもとへ行くらしい。結婚ではなく同棲だけど、東北へ行ってしまうんだそうだ。

さみしいけどすごくいいお話なので良かったと言うと「分かんないですけどね、いいのかどうか」と言っていた。けどその声は弾んでいて嬉しそうだった。

東北は繊維業界の工場などが多いらしく、彼はパタンナーだそうだ。

付き合って1年、気に入らない彼なら付き合わないだろうし、東北にだって行かないだろう。きっと素敵な彼なんだ。

 

人はしかるべき人と付き合う。

 

彼は告白するために東京へ来たらしい。

フリーだったから付き合ってみようか、と思ったらしい。(しかし先に書いたように、気に入らない相手だったら付き合わない)

 

彼女は、いかにも男ウケしそうなアイドル系の顔ではない。でも目鼻立ちは整ってる。かわいい、より、お洒落、が褒め言葉として先に出る。そういう人。

あらためて、世間の“モテ”に自分を押し込めるのは大して意味がないと思える。

(だけどそれ以上に“自分になる”って難しい)(それに、そうはいっても彼女の顔のバランスは整っているが)

 自分になって自分の場所で自分の能力を発揮するのが必要なんだと常々思う。

 

しかるべき相手。

 

最近は、こういう人の幸せな話を聞いて、よかった、素敵、と思えるので、今私は数年前に比べたら幸せなんだな。

 

彼女は東北へ行ったら、アパレルとは関係ない仕事を何か探すらしい。

「半端な気持ちじゃできないですよ~」って言ってた。

そうだよね。こんな素敵な、愛情注げる帽子屋さんってなかなかないし、代わりがきかないよね。田舎に行ってセンスとか鈍っちゃったらどうしよう、みないなことも心配してたっけ。原宿のファッションの空気をずっと吸ってきたんだもんね。田舎にずっといた身としてはすごくわかる。

でも絶対大丈夫だと思うし、最終的には今みたいな、愛情注げる創造物を担う世界にまたいるんだと思う。

移転してからはあまり行かなくなったけど、もう彼女には、奇跡的にしか会えないと思うと本当に悲しい。

 

そういえば、インディーズバンドが好きらしく、いろいろ教えてもらった。

いつか、どこかのライブハウスで偶然会ったら素敵だな。