日記

日記です

ファンタスティックビースト観ました

単に主役がかっこいいので観たかったファンタスティックビーストをやっと借りました。

ハリー・ポッターシリーズも全部観てたけど、それは熱心に追うというよりはテレビでやってれば観る、くらいのものでファンとは言えないレベルでした。アズカバンの囚人はゲイリー・オールドマンが出てるという理由から高校生の時にDVDを買い、うろ覚えだけど謎のプリンスと死の秘宝あたりは友達と映画館に行った記憶もある。とはいえ、それは単に何か映画でも観に行こうか、ハリー・ポッターなら普通に面白いんじゃないか、程度の選択理由からだった。
そんなわけなので、ファンタスティックビーストも期待とかさして持たず、楽しめればいいや程度のものでした。だから後になって主人公のニュート・スキャマンダーがホグワーツで使われている魔法動物についての教科書の作者であるとかを知る。

映画は面白かったし、変で可愛い魔法動物もよかったし1920年代というレトロな時代設定も私好みだった。それと作者のJ・K・ローリングが脚本を担当しているというものよかった。
というのも、作者的にはニュート・スキャマンダーはハリー・ポッターシリーズであまり触れられていないので他人が書くのは難しいのではと判断したため脚本を担当したとか。
それもあってか、主人公が主人公っぽくない点も多く、それによって私はハリー・ポッターシリーズを読んでみようかと思ったほどです。

魔法動物の学者であるニュート・スキャマンダーが、とある魔法動物の飼育専門家を訪ねるためにイギリスからアメリカに行くのだけど、アメリカは魔法動物の規制が厳しくなっていて、さらに魔法界も厳密に管理され、人間界をやや警戒し人間とは分断して暮らしている風。なのに主人公はうっかり魔法動物を逃がしてしまって街は混乱、あといろいろアメリカの魔法社会の閉塞感に風穴を開ける役目や黒幕を追い詰める役目も結果的に担う。という感じのストーリー。
個人的には、人見知りで魔法動物と過ごす時の方が生き生きしていて、魔法動物は危険だと誤解されているのでそれを解きたい!と主張しつつも基本的にはおとなしくやや不思議くんっぽさがある主人公はナウシカみたいで好きでした。
容姿端麗な点も含めナウシカの男版ってこんなイイんだ、というのは発見だった。
それと魔法動物を飼育する姿を見てると、動物好きで動物保護と魔法動物に対する正しい認識を広めるために本を執筆中という主人公はなんと素晴らしい仕事をしているんだ!私も動物や自然のために役にたつ仕事をしたい!と涙が出てきた。笑


しかし映画の主人公にしては何か変、何か違和感があると感じていて、いろいろあるんだけど、わりとすぐ泣くし、だけど感情表現が豊かと言うわけでもないみたいで、怒ったり爆笑したりという場面はない。常に態度が曖昧で「あ、ちょっと動物逃げちゃったみたい…(困り笑顔)」という感じでマイペースなの?というつかみどころのない性格。後半、魔法動物の入った鞄(中は魔法で動物用の大草原になってる)がアメリカの魔法省に没収された時も、ここで初めて怒るのか?動物に手をかけるとなるとついに激昂?と思っていたら怒らない。動物に危害を加えないであげて!と心配して半泣きだけど、そもそも魔法省に鞄を引き渡す原因を作った相手役(準主役)を咎めるこもしない。
ええ?!という感じ。ここでお前のせいだ!と初めて怒ることで、観てる人の心情を代弁することになるし共感も増すので映画がより面白くなるのではないの?それに、ここで初めて怒ることで、怒ってごめん、というあの温厚なニュートがついに怒ってしまいその罪悪感は尋常じゃなかろうと観る人の共感を刺激するし相手役の女(準主役)との仲が深まる起爆剤にもなりません?なのになんで?
映画ならではの展開よりも、主人公の性格の一貫性の方が重視されている気がして謎だった。
やっぱりこういう点は原作者が書いた脚本だからこそ?
しかし個人的には、"映画らしさ"でもあるハラハラドキドキを引き出す目的で作られたステレオタイプな主人公的性格よりも、このキャラクターの一貫性を重視する(していると思われる)姿勢の方が好み。

そこで、ニュート・スキャマンダーってなんなんだ?と思い調べた。
(ちなみに、初めて知ったんだけどハリー・ポッター専用wikiみたいなものがあり読みごたえありました)

するとニュート・スキャマンダーは、ホグワーツの中でもハッフルパフ出身なんですね。

もう何か大納得した。だからか!と、だからあんまり性格が激しくないのか。ハリー・ポッターたちに比べると主人公性が薄い?と思っていたのでスッキリした。

以下うろ覚えですが、
勇気と決断力、騎士道精神を称えるグリフィンドール
(しかしやや向こう見ず)→ハリーたち
野心とリーダーシップ、狡猾さ重視するスリザリン
(しかし自己防衛も強く慎重になりがち)→スネイプ先生、マルフォイ
知性、機知、知恵を重視するレイブンクロー
(学習意欲旺盛で勉強に関しては野心的、独創的な科目を受ける生徒も多い)→ルーナ(不思議ちゃんゆえにハブられている)
勤勉さ、献身、フェアプレイ精神を重視するハッフルパフ
(寛容だが競争心に欠ける)→ニュート・スキャマンダー

なるほど!と膝を打ったのです。
王道主人公タイプのグリフィンドールがやんちゃばっかり、それを咎める参謀役になりがちでヒール系のスリザリン、優等生でガリ勉タイプのレイブンクロー、このクラスでは平和主義のイイやつハッフルパフ。

ハッフルパフ生だから揉めたりケンカしたりは嫌で(ニュートの場合は)動物に献身的なんだ!

と、思い納得しました。

そして、この4寮の設定があらためていいな、と思いました。どの性質も大事だし、この4つの性質がバランスよく配置されている人がきっと望ましいんだなと。(しかし多分そんな完璧な人はいない)
それに、どの寮にもいい点とマイナス点があって、もしも自分からは短所に思える点も、他人から見れば長所かもしれない可能性を教えてくれてもいると解釈。それは自分の短所であっても他人の短所であっても同じ。
そう思うと、すごいいい本だなって今更ながら感動し、頑張って原作を読んでみようかと思っている。

想像ですが、きっとこれを読んだ子供たちは、自分に対しても他人似対しても肯定的になれる素晴らしい大人に成長するんじゃないか、と勝手に予想し読む前から感動しています。

そんな、きっかけになったファンタスティックビースト続編は来年末の模様。遠い。