日記

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フェミってるけどマンスプレイニングの話

最近になってマンスプレイニングという言葉を知った。それもスマホでヤフーを眺めていたときの「マンスプレイナーになっていませんか?」という啓発書的な文面のタイトルをタップして知ったのでなおさら癪である。

しかし"これ"に名前がつくのか!とびっくりした。
man と explainを掛け合わせた言葉で主に男性が女性に対して上から目線で解説することを指すらしい。
男性に限らず、なぜこの人に説明されなければならないのだ?という場面は多々あるけど、そういうの全般に使えると思った。

マンスプレイニング的な説明と単なるコミュニケーションの切り分けは難しいけど、なんとなく鼻につく言われ方に「あ、マンスプレイニングだ 笑」と言っていいなら気が楽である。
例えば私がジブリが大好きで、映画も何回も観てると言ったとき、別にジブリ好きではない上司に「え、じゃああそこ知ってる?○○温泉、なんだっけなー?あれ、なんか、あれの舞台になってるらしいけど…あれ?知らない?知らないんじゃーーーーん!笑」
という多分女同士であればマウンティングと言われるのかもしれないけど、なぜかジブリ好きでもないのに私の方が知っている感をアピールされ、嫌な気持ちになるこれ、これに名前がつくことで、明確なマナー違反として問題視してよいことになったという気がして胸のつかえが少し取れる。

今のはあまり王道な例ではないけれど、ネットではこれに関する"あるある"マンガなどが展開されていた。一番しっくりきた例がこちら。

エヴァが好きだという若い女2人に対して、隣にいた男性が、庵野秀明について語りだす。
「この人は特撮とか好きでシンゴジラもこの監督なんだよ~?」
女「あ、そうそう面白いですよね」と好きだからいろいろ掘り下げて調べていて知ってるということをやんわりと伝える。
何度かやりとりをして、女側のエヴァ好きという熱意だけやっとこさ把握した男性はこう断定する。
「あ~エヴァってキャラもイケメンだもんね~!カヲルくんとかシンジくんもさ~!」
とイケメンキャラにお熱だからエヴァに詳しいと決めつける。

このように、女性は無知だと決めつけて頼んでもいないのに解説する行為について、知的ハラスメントという言葉も使われていた。

確かに飲み会など複数の男女が一同に会す場面でよく男性は、「まあ、お洒落については俺はなにも言えないよ…笑」という他は俺の方が全て勝るけど、という前提がチラつく台詞を口にする。

そもそもそういう前提が違うよ、間違ってるよ、と声をあげてよくなってきたのだやっと。
今まで「男ってそういう生き物だよね~」としょうがないわねぇと言って我慢してきた、ないしは我慢できる女の方が我慢できない女より世渡り上手でお得に生きられらるし、何も知らない男はバカねという立場を取るのがいい女、という方程式だった。
言われる側が我慢することでうまく回る世の中だったのが、それは違うよ、間違った思い込みを振りかざして人を不快にさせてるんだから、やめた方がいいですよ、と正していいんだよ、に変わる可能性が出てきた。

これは画期的だと思ったし、この言葉が出て来たことで今まで「伝わらないのは仕方ない、我慢する」とやって来たこと自体おかしいのだと初めて気づいた。

そのヤフーの記事では他にも、主に会社において大声で話す、威嚇的な態度、非言語での嘲り(言葉以外でも鼻で笑うような侮辱)などもマナー違反としてマンスプレイニングにカウントされるとしていた。
男性に限らず、目上の人の中には言葉以外で圧力を加えて人を嫌な気持ちにさせる人は少なからずいるし、前から嫌だと思っていた。
これを聞くときっと「じゃあ何もいえないじゃん」「何でもハラスメントじゃん」と思う人もいるかもしれないけれど、言われる側は、今までずっと言われても我慢するという窮屈さを味わってきているんだし、今日からは言う側も、言われる側の"我慢と窮屈"を味わって、こういう窮屈さに押さえつけられていたんだと身をもって気づいてほしい。
そもそもその"そういう人だから仕方ないよね"が違うんだ、という始めての摘発だと思う。
その例の記事にあった言い方としては、
「社会のパワーバランスの適正化はまだ始まったばかり」
なのだそう。

ちなみに、この話をたまたまオフィスに女性だけになったとき、男性からの説明の押し売り、の部分だけを切り取って話題にした時、50代の女上司の反応はこうだった。

(一通りエヴァのようなやりとりを例にしたあと)
「いや、そこで、イケメンの名前だけ挙げるからダメなのよ!××みたいなブサメンも用意しといて、それも好きだと強調すればいいのよ!笑」

だそうだった。

私は思わず、それだとマンスプレイニングの本質から外れると言った。これは、見下したような解説をすること自体がマナー違反なんですよ、とそれを"やる側"に正してもらうための言葉のはずなのに、それでは言われる側が結局柔軟に対応してしまっている。それではセクハラされるのが嫌だから髭をはやして会社に行くようなもの。
と軽くフェミってしまった。

しかし、ここでいろいろと考えた。

やはり、会社で上にいく女性は男性的な価値観を持つ、あるいはよしとするタイプなのだろうか。

会社などに代表される組織的な社会そのものが男性的な価値観を"価値観"としているため、それがものさしと化してしまっているのだろうか。

マンスプレイニングという価値観は、今までその上司がやってきた、男性社会で生き抜くための知恵ややり方(言いがかりをうまくかわしたり、相手を持ち上げたり)を否定しているとも受け取れるものだから受け入れがたいのだろうか。

などなど。

前からその上司に対しては男好き(遊び人のヤリマンという意味じゃなく)の印象があり、男性をよく理解してますよ、という立場を取るし、男性ウケしそうな女性(かわいらしかったり、性的魅力を振り撒いていると受け取れるタイプ)に対しての敵対心が見える典型的なサバサバ姉御キャラと私のなかで位置付けているので、こういった男性のものさしを自分のものさしに適用している女性には受け入れがたい現象なのかもしれない。