日記

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キングスマン ゴールデンサークル観てきた

キングスマンゴールデンサークルを観てきた。

発端は昨年10月、メガネのコリン・ファースが見たかったので、なんとなく気になっていた「キングスマン」を借りた。面白かったので続編が無いのか調べたところ、ちょうど2の公開が決まっているのを知ったのだった。監督は「キックアス」のマシュー・ヴォーンだったのでコミカルさも納得だったしさらに続編も期待できた。

 

映画は面白かった。もちろん2より1の方が完成度が高いんだけど、2はファンサービス的なものやネタ要素が多くより豪華になっていて2らしかった。

以下、多分ネタバレで書きます。

 

個人的に1番の感想は「時代は変わった」である。

そういう意味でたくさんの人に観てもらいたいかもしれない。

 

まずは、拠点のテーラー(自宅)が爆破され姉妹民間スパイ組織(提携組織?)であるアメリカのスパイ、ステイツマン(ケンタッキー州にある蒸留酒造?が表向きの仕事。ウイスキーのビンの形をしたオフィス)の所に行き、ステイツマンのベテランスパイ ウイスキーと共に、主人公エグジーが野外フェスで今回の犯人の彼女に近づきナンパするシーン。

ここでは、まず40歳くらいのベテランスパイがナンパし、「君のライブは何時から?」と彼女を褒めてとりあえず一杯奢ろうとするのだけど、「左にスワイプ」されてしまう。(ティンダーから来ている‘興味なし’のスラング、映画の台詞では左だったか右だったか上だったか忘れた)

そこへタイミングよく現れたエグジーが、どうやらSNSで彼女の情報を入手していたようで彼女が好きらしいスピリチュアルアニマル(?)の話をして心をつかむ。と、彼女から「一杯奢るわ」とナンパ成功。

まずここです。今の時代は女性が気に入った男性に一杯奢るのがどうやら特別なことではないらしい。

そしてターゲットに近づくことに成功したエグジーは、発信器(音声キャッチとGPS機能かな?)を彼女に付けなければならないのだけど、発信器はよくルパンとかが使う服に付けるタイプじゃなくて、体内に入れるタイプなのでセックスあるいはセックスに付随する行為が必須となる。

意外とトントン拍子に彼女の方からテント(それも豪華なグランピングのテント、最近映画に出てくる“フェス”で見るのは2回目)に誘われ、あっさりセックスできそうになる。私はてっきりここで仕事だから形だけの罪悪感を感じて「ま、おいしい思いもできてラッキーか」っていう具合にセックスすると思ったんだけど、ここでエグジーはちょっと席を外して彼女に電話する。そして、これから仕事でターゲットと寝るんだけどいい?と彼女にお伺いを立てる。

(もちろん彼女は怒り、それがきっかけで麻薬に手を出して今回の黒幕の被害者になると共に、その責任が自分にあると感じ彼女を助けるべく主人公エグジーが奮闘するというストーリー)

結局エグジーはセックスに付随する行為までで止め、発信器を体内に仕掛けることに成功するのだけど、このシーンも意外でびっくりした。

 

熱心に観てきたわけではないけれど、今までのスパイ映画、といえばもちろん同じくイギリスの007なわけだけど、毎回“今回のヒロイン”みたいな美女が出てきていかしたビッチととりあえず寝る、というのがお決まりのはずだし、そういうプレイボーイこそが「かっこいい男」像だったのではないか。

それに彼女がいたとしても「まあいいか、据え膳くわぬは男の恥」という思考回路でニヤリとしながら楽しむ→彼女怒る「もう!」くらいの不二子ちゃんがぷんぷんするレベル→でも(なによりコミカルなスパイ映画だし)お笑要素としてライトに片づけられる。という流れが定番だと思ってた。

ところがエグジーは彼女に電話(スカイプかも)をするしかなり悩む上にセックスしない。

ちなみに彼女は1で助けたスウェーデン王女でおそらくエグジーより年上(30くらい?)。そして1ではたまたまラストで敵を倒しに乗り込むとき、エグジーは一度王女様とキスをしてみたかったという理由で助けるし、王女様は「私を助けてくれたらキスだけじゃなく後ろの穴をつかってもいい」とお礼にサービスを約束し、みごとエグジーは世界を救い王女様とアナルセックスする。それだけの存在だったので、まずは2でも彼女として出てきたことにびっくり。そして1でも特別エグジーが彼女思いとか、こうみえて一途な男、みたいな演出はなかったはず。

それだけにこの展開には「時代は変わった」と思わざるを得なかった。

確かに映画の進行上必要ともいえるけど、それならむしろターゲットと寝てしまった方がエグジーの罪悪感は増すはず。

それと、エグジーは一流スパイになりながらも、仕事以外はかつてのワーキングクラス的なアディダスファッションを愛用し、友人付き合いもこれまで通り、加えて王女様もパーカーを着て彼のお家に遊びに行って、彼の友人たちと仲がいい。

そういう所を見ていると、最近の若者の価値観が合い、お互いを尊重できる相手と付き合いたい、という志向に沿ったヒーロー像だ、と時代の変化を感じだのだけど、だけどもしかして、1で犬を殺せなかったエグジーはきっと彼女も裏切らないだろうという整合性のために必要な演出だったのかも。

あとは、外国の映画だからかもしれないけど、彼女の方が年上だけど、彼女の年齢が問題、話題に上るシーンは一切ない。

以上が私の印象に残ったシーンです。

単にストーリーの演出として必要だっただけかもしれないけれど、これを見せつけられた時、私は古い人間なのかもしれない、現代の20代が思う“かっこいい”は次のステージに移行しているのだ。と面喰いました。

もちろん浮気を容認するのが“いいオンナ”という思考の持ち主でもないけれど、映画ってそういうもんでしょ、憧れる男ってそういうもんなんでしょと思っていた。

ちなみに2015年の映画007スペクターを借りてみたところ、主人公は旅先の美女ととりあえず寝る。そしてキーパーソンの美女とも寝てこっちは恋仲になり終盤(40分後くらい)にはもう深い愛が生まれていた。

 

ちょうど最近、「いい女と付き合いたいとお思っているのは40代、50代、60代の男性で、20代30代の男性は同じ目線で話せる相手を求めている」というネット記事を読んだばかり。ネット記事なので信憑性は定かではないが、最近は世界的に草食系男子化しているという裏付けデータをネットで探す日々です。

最近のヒーロー像の変化を調べたくなりました。

ただ、マシュー・ヴォーンはキックアスのように強い女の子が主人公で、弱い男子を助けるような話の映画を撮っているので、監督自身が従来のマッチョ思考には興味がないタイプなのかもしれない。

ちなみに、エルトン・ジョンが出ると話題でしたが、フザけてておもしろかったです。要所要所アメリカを強調してくるのも笑えた。

スパイガジェットがイギリス紳士を前面に押し出した1で出てくるものがスタンダードなスーツ、指輪、傘、だったのに対し、アメリカのガジェットにはベースボール(バッドでボール(爆弾)を撃って使う)が出てきて、パラシュートはアメリカの国旗で、麻薬王ポピーのオフィスはアメリカンダイナー。大統領は麻薬王よりもっと悪いやつだったし面白かった。(赤いネクタイでよく腰に手を当てていたな。金髪ではなかったけど)