日記

日記です

非喫煙者はタバコを欲しいと思わない

人はなぜ恋人がほしいのか?

人はなぜ人を好きになるのか、人を好きになるとはどういうことなのか?

その根源的な問いの回答は、そういえばわからない。

 

なぜそんなことを考えたのかというと、最近、アセクシャル(無性愛者)の人の感覚というものに思いを巡らせたためである。

その感覚は、例えるならば非喫煙者にとってのタバコみたいなものなのか?と思った。

私は非喫煙者であるが、タバコを吸う人の気持ちがわからないし、吸いたいとも思わないし必要性も感じていない。

嗜好品なら、コーヒーとかお酒とかいろいろあるじゃない、なんでそんな中でタバコ?という気持ちである。

 

アセクシャルの人にとっても、恋愛ってそういう感じなのかな。

ちなみに、アセクシャルだからといって何にも愛情を注げない冷たい人、ではない。それは非喫煙者同様タバコを選択することがないだけ、であってあとは普通の人なのだ。

 

そこで、そういえばなぜ私たちは恋人が欲しいのだろうかと考えた。もちろん年齢につれ見栄や体裁というものもあるが、それを抜きにしてもそうした打算的な理由以外でわりと純粋に欲しいはずだ。

彼氏、彼女に愛し愛されて生きる人がいれば素直に羨ましいとおもう。

おそらく一般的と言えるであろう恋愛経験、交際経験もあるので、それなりに彼氏がいる良さ、みたいなものも分かっているつもりであるし、親でもないのに自分のことをあれこれ心配したり可愛がったり、そうした(おそらく)無償の思いやりや優しさを注いでくれる相手がいることは嬉しいし、自分でもそうした感情を注げる相手がいることを嬉しいと思う。

 

しかし逆に、こうした“恋人がほしい”という感覚のせいで不要な孤独感に苛まれることにもなっている気がする。

世の中、結婚して家族がいてという人でもなかなか深い孤独を感じることもあるそうなので、恋人は必ずしも孤独の解消にはならないのだが、なぜかそれがいないと、ひどく孤独な人間で心細いような気がしてしまうこともある。

親や友達という存在があってもなぜだかそれらはノーカウントにしてしまい、愛してくれる人がいない、つまり愛されるに値しない人間なのではないか?と存在の肯定感も薄れ不安に思ってしまう。

それに、親や友達というのはみんな持ってる、誰でも持ってる五体満足みたいに最低限の前提みたいなものに思っている。(もちろん、実際は誰でも皆、とはいかないのだが)そのため、恋人は+αの特別なオプションみたいな位置づけではないだろうか。

 

しかし、想像であるが、もともと恋愛、恋人を欲しない人なら、それがいないことで上記のような不安や孤独を不用意に感じる必要もないのか?と思うと少し羨ましくなる。

が、家族や恋人、友人に囲まれた人でも孤独を感じることはあるので、恋愛しないってだけでやはり孤独を感じる点は同じか。

 

そうなると、孤独回避の手段としての恋人・恋愛というのは最初の問いの答えとして弱い。

誰かにとっての特別な存在になる。それも条件なしで。自分だけがその人にとって特別である、というのも恋愛のメリットだと思うのだけど、それがそんなにいいのか?と聞かれると、それと同等の満足感や安心感をえられるものは、確かに恋人以外にもありそうだ。自分をよく理解してくれる存在、とか、かけがえのない、とか、そういうものは親友にも当てはまると思うので、必ずしも恋人という存在だけにしか賄えないものではない。

そうすると最後のキーワードは性欲、性行為になる気もする。親や友人としないことである。アセクシャルの人は人に対して性欲を抱かない、とも聞く。(ただし性行為を一切しないわけでもないとか)しかし、性行為がそこまで好きではないという人もいるし、長年連れ添った夫婦などは性行為もしなくなるものだと聞く。

そうすると、いわゆる恋愛期間みたいな、恋してる期間だけ“トキメキ”とセックスを享受するとなると、それはやはり一過性のテンションみたいなもので、一時的で終わるものだと思う。(実際に学生時代など若い頃というのはそのテンション、魔法がとけると別れたりする)それにどれだけ好きだったとしても、相手の体はどうしても見慣れてしまい飽きがくるとも言うし。

そうなると、恋愛期間みたいなものが終わった後は情や信頼関係で結ばれるものだとおもうのだが、そうするとやはり恋人と親友の境界が曖昧になり、じゃあ恋人じゃなくてもいいじゃん、という結論にもなる。

むしろ、その恋愛期間が終わると、別の人に“トキメキ”が発生して浮気とか別れということになり酷く傷つく。それこそ恋愛感情というものを持つからこそ起こる悲劇でもある。

 

ちなみに、私の思う恋愛感情というのは、独占欲や執着心をかろうじて無償の思いやりが背負っていることで善の気持ちに傾いている、と思っている。(独占欲・執着心だけだと若干悪に傾いている気がする)

しかし、それが発生する理由や、なぜそれを対象に向けたいのか、そして同じものを向けられたいのか、についてはわからない。ただ、自分の思っているようなものを相手からも自分に抱いてほしい、という気持ちは重要な何かだと思う。

 

よく、理屈じゃないと言わる事柄に思うが、たしかに理屈を説明しようとすると難しい。生物学的には全ては子孫繁栄のためらしいけれど。