日記

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ロンドン一人旅 きっかけ・理由

ロンドン一人旅に行ってきました。

 

思えばそもそも一人旅自体初めてだった。基本的に食事や映画やライブに一人で行くことに抵抗はないので、おそらく一人旅というのもハードルが高いわけではないのだけど、いかんせん私は旅行に興味が薄い人だったので、今まで一度も遠方に泊まりで出かけることをしてこなかった。

ちなみに海外はブエノスアイレスバンコクバルセロナに続き4都市目。

これまでは、大学の実習でアルゼンチンにおよそ1か月(うち3日ほどはブラジルにある大学の施設に泊まり)日系人の家族の家にホームステイのような形でVIVEROというガーデニングショップで働いたり、タイは3泊くらい大学のゼミ旅行、バルセロナは卒業旅行で友人3人と4泊くらいした。

それから、(ぞっとするが)9年ぶりの海外。当然パスポートはとうの昔に切れている。

 

 

3月末、転職先が決まったので部長に「辞めます」報告をするため緊張しながら会議室にお呼びたてした朝、窓のブラインドから透けて見える外の景色を見ながら「そうだ、ロンドン行こうかな」とふと頭によぎったのだ。

会社も辞めるし、有休は2週間はもらうつもりだし、もしも海外行くなら今しかないじゃんね、と軽い気持ちで旅行サイトを眺め出したのがその頃だった。

ほんの数か月前、出張でアメリカに行くことの多い先輩との雑談で「へえ、イギリス行きたいの?海外いくなら今しかないんじゃん?」とサラッと言われ「金がねえんだよ!」と心の中でキレつつも「そうですよねー」と受け流したりしていたのだ。

都内一人暮らしの一般事務のお姉さんに、海外旅行に行く金はない。

ランチは外食をせず基本的に自炊をしながらおっさんの「いい奥さんになるよおぉ~」という頼んでもない褒め言葉を鼻で笑いそうになるのをぐっとこらえて、人並みに身なりをきれいにして、そこそこ日々を楽しんでいるとお金が貯まらないので時々何かを我慢して少しだけ貯金して、という生活では蓄えは少なく将来への不安は十分すぎるくらいにある。(お嫁さんになるため、じゃなく“今”生活がキツイから自炊してんだよ)

そんなわけで、海外旅行自体が“いつかは”というふわっとした夢であり、新婚旅行とかで行くのかな、などと思いながら先延ばしになってこの年齢になってしまった。

ちなみに、奇しくもその海外出張の多い先輩の不祥事が(私の中で)波紋を呼び辞めるきっかけになったのだけど。笑

 

ロンドン。行先はロンドン一択だった。理由は全然わからないけれど漠然とロンドンに憧れがあった。

だから、30歳になったら記念にロンドン行くぞ、と考えつつも、実際30歳を迎えてみると、金銭的理由からそんなのはガラス瓶の中の船で当たり前に端から乗ることなんてできない綺麗な夢だった。

 

しかし、思いもよらない転職、それも本来なら私が辞めなくてもいいのだけど、納得のいかない出来事が続き怒りと落胆で辞めることにし、なんだか釈然としないので思いっきりハッピーにしてやろうと思ったのだ。

優雅な生活が最高の復讐、とはスペインのことわざだとか。

(原語ではVivir bienなので優雅な生活というより善く生きることは~が正しいとも)

 

旅行サイトを見るとまずは「ヨーロッパ8日間30万」とか結構ハードルの高い額がさも“お買い得!”感満載のフォントで流れてきて断念。(同時にちょっとほっとしたりもした)しかし、出発日や滞在泊数をいろいろ変えてみるとどんどん手の届く額になっていった。やばい、行けてしまう。

漠然と憧れていたロンドンに、ついでに漠然と憧れていた海外一人旅。

基本、旅行に興味はないものの、海外一人旅にはずっと憧れていた。

でもそれは、“いつか”は英語が堪能になり、“いつか”は金銭的な余裕もできるという前提で、“いつか”実現できたらいいなあ、と思っていたものだった。が、“いつか”が来ないまま30代に突入していた。“いつか”っていつだ?“いつか”って老後でいいのか?ていうか、このまま行けば私の老後そんなに明るくないぞ。そんなわけでいつの間にか、瓶の中の船は埃が被っていて、今行かないともうチャンスがないぞ!に様変わりしていたのだ。MIND THE GAP!(Mind the gapについては後で触れます)

あれこれ調べた2週間を経て、4月半ばにネットで申し込みをした。

一応友人たちに声をかけてみたものの、当然5月後半に1週間以上の休みなんて取れない。一人で行くしかない。しかない、と言ってみたものの、海外一人旅は内心嬉しかった。こうして「今しかない、行く人がいない」という不可抗力が揃って初めて、ロンドンへのエンジンがかかった。

 

ちなみに、アルゼンチンで実習・ホームステイと書くと英語ペラペラっぽい雰囲気が出るけど、アルゼンチンは母国語はスペイン語。都市部のお店でも英語を話す人は少なく、観光地でもない限り英語はほぼ通じない印象。そして日系一世(日本からアルゼンチンに渡った人)の家に泊り、日本人に囲まれていたので英語もスペイン語もほとんど使わない。活用したスペイン語は食べ物の名前や注文程度である。

よって私の英語力はおそらく、“海外旅行が好きで時間とお金に余裕がありやる気と活力を持て余す陽気な団塊世代”レベルかそれ以下だと思う。

定年退職してから英会話を習い始めました、みたいな有閑マダムのほうがずっと話せるだろう。

 

そんな“英語日常会話レベル”以下でロンドンに行く。