日記

日記です

へーせー最後の

平成最後の悪あがきをしている。

まずい、アプリの人と3回会っている。
3回、3回はあれだ、もうだいぶ相手が付き合えるだろうと踏んでいる。
告白ギリギリのセリフを言われたりもしている。アプリを一旦やめているとも言っている。

本来であれば喜ぶべきことなのだろうけど、まずい、という感想。
とはいえ、そういう女性の方が多いだろう。

女性側にしてみれば、椅子に座ってにこにこ相槌うってるだけの私のどこがいいの?という気持ち、からの、あぁ、とにかく彼女or嫁が欲しいんだなという気持ちである。
伝えたい、この気持ちを、貴様に伝えたい。犬猫畜生と、分かち合いたいのだ。

とはいえ、大きな減点がない相手である。
顔は全然まっっっったく好みじゃないし、一般的に見ても顔の黄金比(オードリー・ヘップバーンの配置が近いらしい)からは大きく逸脱している。

が、背が高く細身でそこそこお洒落で「コスパ」とか「スペック」とか使わない。これだ!という決定打もなければ、だめだ!という決定打もない。

付き合うことも可能、偉そうな言い方だけど可能で、きっと結婚相手にも申し分ないだろう。都内のマンションに暮らしてダックスとか飼えるかも。
で、も、私の場合、付き合ったらそれはそれで落ち着くだろうな、でも、常にアプリで会った人という点にモヤモヤし続けたらどうしよう。
選ばなかった選択肢、いつまでも引きずってどっかで後悔したらどうしよう?
そう思うと踏みとどまる。
全ては何かがきっかけで脳内にドーパミン"恋"が発生すれば、顔とか些細なとるにたらないことになるのだけど。
しかし、既に4回目のミーティングが控えている。

そこでふと、一回くらい顔とか雰囲気とか割りと好みの人とデートできないもんか、ともがいてみた。
まずは、アプリでとにかく顔が好みの人とマッチングさせてみた。いつもなら、垢抜けてる人にいいねを返せないのだけど、今回は無理やりマッチングさせた。
しかし、やはり顔立ちの整ったイケメンとは、メッセージのやりとりが続かない。
やはり私程度には、そこまで興味を持たないのだ。そらそーだ。 それにどのみちアプリで会った人…は常に思考のハードルになっている。
(もしかすると、今の若い人にとっては、アプリで出会うということは特別変わったことでもなくて、普通のことなのかもしれないけれど、私にとってはやはり"変"なこのなのだ。こうやって新しいものを受け入れられない老害になっていくのだろうか)

誰かアプリ以外の人、アプリ以外の男性で普通の男性…

そう考えて、ふと前の会社の取引先の男性が思い浮かんだ。
かっこいいわけではないけど、好ましい見た目と雰囲気だった。いつも低テンションなのも好感度アップだった。
そんな彼がずっとひっかかっていたのだ。
なぜかというと、私が辞める直前のミーティングで、機嫌の悪かったうちの女部長からぎゃあぎゃあ言われていたのだ。
初めて動揺した顔を垣間見て、ああ、この人も狼狽えたりするんだ…と思った。
部長の言いがかりは正論だったが、さすがに運が悪かったよな、と可哀想に思っていたのだ。その日の夜に励ましのメールを送りたくなるほど。
送らなかったんだけど。

それを思い出しで、明らかに時期がズレまくっているが、今更ながらの「退職のご挨拶」をメールした。
書き出しと結びの文は、ご挨拶の定型文だけど中身は単純に言いたいことを書いた。
明らかに今送るメールでは全然ないのだ。

好きな人相手だったらこんなことはできない。
二度と会うことのない、まあお気に入り、くらいの
相手だからこそできる。
返信がこなくても凹まないだろうと予見できたからこその行動だった。

ところが、きれいに丸24時間後、彼から丁寧なメールが届いた。
現在の会社の状況、製品の活用規模、私の仕事に関する賛辞、退職に関しての「新天地で云々」
そして文末には、製品に関係なく気軽に連絡してくださいなどの文字が。

さらさらっと読み飛ばそうとしてひっかかる文言だった。
というか、話が早いね、勘が鋭いね、頭がいいね、国語が得意なのかな?という気持ちと、こういうことよくあるのかな、慣れてるのかな、という気持ち半々。

誤読死(社交辞令を真に受けて自爆)は恥ずかしくて嫌だ、が、もともとそれのためにメールを送ったのだ。
3日ほど寝かせて返信を作った。
なるべく控えめに失礼に当たらないように(といっても相手の方が絶対に年下なんだけど)連絡先の交換を申し出た。


で、その週末にカフェに行くことになりました。
ライン交換してものの20分で会うことが決まった。

恋愛経験の少ない私の貧弱な私調べによると、「◯◯行きませんか?」と言う人は慣れてない人、「◯◯行きましょう」と言う人は見かけによらず遊んでいる人。
彼は後者だった。


実際彼の顔はよく思い出せない。
あまり顔の印象がない。
けど、あのイケイケの会社の中ではまるでシダ植物のような存在だった、私の中では。そういう印象だけは残っている。

そういえばテレビで見たんだけど、女性は男性を見るときある集団の中でどういうポジションか、ということを気にするらしい。
私としては、だからそれが見えないアプリだと、いまいち相手を好きになれないのかな、と思った。

イケイケな会社の大人しい人。
確かに私が惹かれたのはそこが大きいかもしれない。
が、よくよく聞いてみるとなんだか洒落た町に住んでいた。どうなるんだ。