日記

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ロンドン一人旅 3日目 フィッシュ&チップス&風邪薬

喉が痛い。

ボンドストリート駅の近くにあるという「人一人通れる程度の小道の奥に広がる広場」を目指して歩く。

地球の歩き方で見て気になっていた場所。

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この辺りはオックスフォードサーカスやピカデリーサーカスが近くかなり都会的だった。

表参道のような場所だろうか。

ユニクロのディスプレイでジャンプのTシャツを見かける。

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私は地図を見ながら逆方向に歩いて行ってしまう人なので、かなり迷ってその小道にだどりついた。

確かに、建物と建物のスキマみたいなところに時々人が消えていく。

きっとここだと足を速める。

もともと路地裏のような場所は好きだし、なんかこう、この辺の人しか知らないようないい感じの開けた場所に出るのかもしれない。

噴水があって両脇にお店が並び、ジェラートやビールを買い食いして、重厚な古本屋があり、ベンチで人が読書しているような都会の小さな憩いの場・・・

 

小道にはかわいらしく飾りがつるしてあって、細い道は本当に私がちょうど通れるくらい。時空を超えて別の場所へついてしまったような不思議な気持ちに襲われるかと思うと期待が高まる。

 

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(大通りから入ってきた道を振り返って撮影したもの)

 

が、道を抜けるとその期待はしぼんでしまった。

いや、確かにぽっと開けた場所に出て、急に人の賑わいもあって楽しそうなんだけど、なんか、整備されすぎていないか。

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きれいな石の白い建物、整然とした石畳、ロクシタンみたいなショップやカフェ。

適度な賑わいとこぎれいな町並みは、都会的で清潔で、なんだかアウトレットに来たみたいな気持ちになった。

落胆しかけている。

いやだめだ、せっかくのロンドンなんだしと期待をキープしながら奥まで進むが、結局何も買わずどの店にも入らず大通りに戻った。

気を取り直してフィッシュ&チップスを食べようと大通りを歩くが、喉の痛みが気になる。

お酒を飲むから風邪薬は飲まないにしても、一応買っておこうと大型のドラッグストアに入る。

ああ、ここもなんというか新宿とかにある感じ・・・地下に進むと医薬品のコーナーが広がっている。

 

「Cold」のパネルが吊るされたあたりに行く。多分風邪薬はこの辺だろう。

さすがテスコよりは十分にある。テスコで見かけた風邪薬があって、へえ、これこんな種類もあるんだ、とか差異を発見して少し楽しい。

同じシリーズでちょっとだけ高いのは、眠くならないとかすぐ効くとか?

テスコではのど飴がなかったが、こちらはちゃんとあった。

風邪薬は、きっと1番一般的なんだろうとテスコで見かけたシリーズのもので、「throat」と書いてあるものを選び、のど飴も効きそうな強そうなデザインのものを購入した。

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右がのど飴

ところで、私はのど飴といえばまずはヴィックスを思い浮かべたんだけどロンドンで見かけた記憶がない。

一般的な外国産ののど飴といえばヴィックスじゃないの?

たしか「ライ麦畑でつかまえて」にヴィックスが出てきた気がする。

どきどきしながらレジに持っていく。店員さんに何か説明さおどおどしてると、身振り手振りで説明してくれた。多分「ほかの薬と混ぜないで」みたいな意味だったと思う。

 

とりあえず店を出てのど飴をなめる。

今回の旅で覚えた単語は「Sore throat」かもしれない。「喉の痛み」の意味。

 

これで一安心、集中していい感じのフィッシュ&チップスの店が探せる。

いかにも観光客向けの店は嫌だし(日本語メニューなんてもってのほか)、ロンドンにいる“わたし”みたいな人が行く店がいい。

とはいっても、そうした店を探す手がかりもなく、個人的にはフラッと立ち寄るのが1番理想なのでいくつかパブに近寄ってみる。驚いたことに、夕方5時にもなると、どんな店もスーツを着たサラリーマンやOLで賑わっている。

時々人気の店なのか、外に人だかりがあるけど何の行列だ、と思ったら客がビールを片手に談笑している群れだった、なんてこともある。

ちょっと圧倒されるが、どうせなら人気の店のほうがおいしくて、人が多すぎて逆にぼっちも目立たないかも、と入ってみる。

 

が、あれ?パブって、なんかこうスポーツバーみたいな雰囲気なの?と拍子抜けした。

店内は人で大賑わい、誰もが立ち飲み状態で、ポップな音楽がガンガン鳴り響いていて、それに負けじと客の声も張り切っている。

キングスマンでみたような、シーンとした喫茶店みたいな雰囲気とずいぶんちがう。あと、ワールズエンドっていうコメディ映画で見た時も、パブって適度に閑散としてたんですけど。

お・・・思ってたパブと違う・・・

 

軽く落胆して最寄り駅に向かう。

認めたくないけど、こんな玄人向けの店には英語が不慣れな状態で入れない。

きっとホテル付近なら観光客に慣れたパブがあるだろうとラッセルスクエアを目指した。ああ、だけど日本語メニューのあるような店には入りたくない。

 

街を散策するため、ラッセルスクエア手前のHolborn駅で降りてホテルをめざしつつパブを探す。

時刻は6時頃、ちょうど大通りから折れたところにパブを発見、まだ空いている、初心者にはぴったりじゃないか。

これはGoogleから。北西にラッセルスクエア駅。

スワンというパブ。日本語メニューはなし。

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地図

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店内

この画像もGoogleから。

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カウンター

この画像もGoogleから。

 

地球の歩き方によると、まずはカウンターで注文、商品を受け取り席へ。という流れらしい。このファーストフード方式だとチップも不要で、まともに食事をするときは払うこともあるとか。

そういうわけで、まずはカウンターに行き、注文をする。もちろん迷っているふりをして店員さんに「お決まりですか?」と言われるのを待つ手法。

 

が、しかし、第一声で席は取ったか聞かれる。

えっ、それ混んでる時のスタバで聞かれるやつでしょ・・・「No」と答えると店員さんが適当に席を用意してくれ、あそこ使ってくださいと言われる。

ああ、これでチップ不要か要か曖昧になってしまった。

どうすればいいかわからない。なんとなくその席に折り畳み傘を置いて(海外では物を置いといたら席確保の概念はありませんよ、というエピソードがよぎる)カウンターまで行って注文してみる。

 

ビール、フィッシュ&チップス。

まずはビールをどれにするか選ばせてくれる。嬉しい、嬉しいけど私は操れる言語を持たないので困る。それでも店員さんはフレンドリーにビールのテイストを説明してくれる。

「チャイニーズ?」と聞かれ「ジャパニーズ」と答えると、「これはアサヒテイストかな」と教えてくれる、正直ロンドンのパブでビールが飲めればもう何でもいいんだよ、と思いつつも、店員さんがいい人で感動する。好きになりそう。しかもチャイニーズって言ってごめんね、みたいなことも言っていた。ああ、気軽に会話したかったよ。

私の英語力がいまいちなので、適当に「じゃあ、これ」みたいな雰囲気で選ぶとテイスティングさせてくれる、そんな流れがあることを知らないので、もうその1杯に決める。だってなんて言っていいのか日本語でもわからないんだもの。

とりあえずハーフパイントにする。

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しかしまだ神は私を試されるのだ、なんとフィッシュ&チップスの付け合わせのグリーンピースは、マッシュするかそのままか、どちらがいいか聞かれた。

突然思いもよらない質問を振られ動揺が隠し切れない。

まずフィッシュ&チップスにグリーンピースがつくのですか。

不測の事態に弱いやぎ座さんは、予想外の出来事に対応できない、とよく占いに書かれるが完全にそれ。

「どっちでも・・・」と答えたつもりが多分「どうでも」と言ってしまった気がする。よく分からないがマッシュしたグリーンピースになった。

それがこれ。

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でかい。

どう見ても2人分。HUBの倍以上。

これにお好みでマスタードやビネガーをかける。

テーブルに運ばれてきたとき、マスタード?マヨネーズ?ときかれマスタードと答えてみる。

あ~テーブルに運ばれた、これはあれだ、チップを払うパターンだ。

もう一度地球の歩き方の「パブ」の欄に目を通す。ちなみにさっきスマホで調べたら、学生などはパブでチップを払ったことない派もいた。もうわからない。

チップの事で頭がいっぱいなうえ、風邪、喉の痛みと、あまりにも悩むことが多すぎる。

しかし食事に集中せねば、海外旅行を楽しまねば。冷えた黒ビールはおいしい。

フィッシュ&チップスもあたたかくてボリュームがあっておいしい。マッシュしたグリーンピースもおいしい。全部薄い塩味で、イギリスの飯はまずいとよく言うが、イギリスの飯は「ふつう」だと思う。

当然食べきれなくて、少し休んで再びチップについて調べて、どのタイミングでいくらほどチップを渡すのが頭に入れて脳内でシミュレーションする。

ビールを飲み干してしまったので、せっかくだし再びカウンターに出向きハーフパイントを注文する。

今度はスタンダードなビールにする。これもおいしい。

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本当ならもっとビールの味の違いとか楽しめれば、そんな余裕があればよかったのだが。

結局フィッシュ&チップスのチップスを少し残した。

お会計をお願いすると、先ほどのフレンドリーな店員さん(制服なのかチェックのシャツにエプロン。眼鏡をしていて髪がゆるくカールしていてヒゲも生えていてベン・ウィショーの雰囲気)が来る。

もういいの?みたいなことを聞かれるので、調べておいた「お腹がいっぱい」を発音してみる。声が小さくて一瞬聞き取ってもらえなかったが時間差で通じたようだった。

例のチップ問題は、お会計を済ませた後に、まるでわすれものかのように2ポンドくらい置いて行ってみた。あれどうなったんだろう。

 

しかしパブでフィッシュ&チップスが食べられて感無量である。

すがすがしい気持ちで店を出る。

一度振り向くと、先ほどのベン・ウィショーと、2杯目のビールをオーダーした時の女性の店員さんが手を振ってくれた。

まぶしい笑顔。意外とロンドナーは陽気。

 

店内の雰囲気

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やっぱりスポーツバー的

 

最終日の朝に、名残惜しくて撮影した外観

 

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こうして3日目は終了。

明日はKnights Bridgeと自然史博物館だ。