日記

日記です

ネグ

面白い記事を見つけた。

mess-y.com

 

ここで言われている「ネグ」とは、映画キングスマンの中で、エージェントになるための試験として女性を落とす使命を課せられたとき、候補生の一人がターゲットの女性に話しかける時に使われるテクのことだろう。

映画では「ネギング」と言われていた。

使い方としては「君、目がキレイだね、カラコン?」「違うわよ!」という感じ。

あえて否定から入って女性からの反応を引き出すもので、会話のきっかけになる。

ちなみに、モテテクとしての効果は、上下関係を付けることで男性にとっていいらしい。

そういえば、最近知り合った編集さんも木島佳苗を例にとって(木島佳苗はあえて男性を小ばかにした態度をとるらしい)、対等な関係では恋愛が生まれにくい、という話をしていた。

映画の話に戻ると、近くにいた女性の候補生から「ネギングよ!ナンパのテク」と暴露される。

有名なテクらしい。

 

しかしこのネグ、記事にもあるように普段の会話の中で、つまり女を落とすとか関係なしに使われることが確かに多い。

「(女子っぽい物の話題で)お前はそういうの興味ないだろ!笑」とか「○○(お笑い芸人など)に似てるな!」とか、からかいですね。

 

ある程度友情が成立しているような関係であれば、そうした弄りをやった後でも普通に相談し合ったり、真面目な話もしたり助け合ったりということもあるのかもしれないが、信頼関係などない場でもこうした場面は普通の光景として受け入れられてきたはず。

しかし残念なのが、こうした面倒な弄りに対して、社交辞令的に「やだー!笑」と返しているだけにもかかわらず、多くの男性には「盛り上がった!」と成功体験としてとらえられている点だろうか。

多分、話が進まなくてめんどい・・・という人も多い気がする。

 

で、このネグですが、中年の女性の管理職とか権力を持つ人もやりがちで、この手の女性は男性同様に「え?○○さんがパンケーキ食べるの?!」という過剰反応や、面白いこと言って、というつまらない無茶ぶりで人を疲弊させていると思われる。

あと、部長のような役職についていなくても既婚女性とか恋愛経験が相手より豊富だと自認している人も、「低い」認定した相手に「もー!付き合っちゃえばいいのに!」とあり得ない相手とかを指して言ったり…

個人的には、男性流のコミュニケーション(a.k.a dis-communication)をそのまま一般的に認められた正しいコミュニケーションのつもりで施行してしまっている無自覚と、無意識に自分が優位だと認識している相手を蔑む、コントロールする権利があると勘違いしている、あるいはあえて優位に立とうとするマウント精神が合わさっていると思った。

いや、でもモテようという意図がないなら、ただのうざ絡みか。

 

この、男性側にの、弄る→リアクションがある→盛り上がった!という勘違いにすごく身に覚えがあって、古くは、そして今も、その間違ったコミュニケーションをとり続けているのが父親だと気づいた。

例えば子供の頃なら、テレビで弾けたダンスキッズなどが出ていると、祖母に向かって「〇〇(私の名前)だっていつも学校ではこうなんだぞ」とか大嘘をあえて付いていた。

もちろんこれは、私から「ちーがーうー」とか「やってないー」とかを引き出しコミュニケーションを発生させる目的があるだろうが、それが分かっているからこそ私は無視した。

ついでに言えば、ハジけたダンスキッズを引き合いに出した時点で、陰気で暗い娘だからこんなことはしていないだろう、という決めつけが含まれていて、結局は私を侮辱している。

 

 ところで、このネグはナンパ目的の男性、それ以外の男性、権力を持つ女性のほか、普通の女性も使っている気がする。

 

それはやはり、男性的なコミュニケーション方式が、ノーマルな正しいコミュニケーションとして刷り込まれている。(さんまさんとかネグを挟んで盛り上げているし、実際テレビで観る分には楽しい)

さらには、自分が優位になったと勘違いできるきもちのいい方法(相手の話の腰を折って相手の反応で周囲がウケる上に、興味のない話を我慢して聞かなくてよい)であり、確かにはた目には盛り上がっているようにも見え、楽しいことをしている感覚にもなりやすい。

私も友人の話にツッコミのつもり、会話の潤滑油のつもりで使ったことがある気がする。

 

しかしその結果、それをやらない相手のほうが心地いいことに気付いた。

自分もやらないし相手もやらない、やはりネグは否定だから、この人は何を言っても否定しないという安心感が生まれ、会話のハードルが下がって話しやすい、だからなるべく会いたいし会えれば嬉しいという。

 

つまりそういう人は人モテしているのではないだろうか。

男性にも女性にも好かれる人は、ネグをやっていない気がした。