日記

日記です

阿佐ヶ谷姉妹いいよね

去年アプリで会って何度か食事に行った男性、阿佐ヶ谷姉妹が苦手と言っていた。

理由は「なんか、ぞわぞわする…」とのこと。

ちなみに彼はエスパー伊東が好きらしく、理由としては「あれで芸が成立するんだ…ということに関心した」らしい。

阿佐ヶ谷姉妹って、人を貶したり晒したりする嫌な笑いをやらないし、言葉遣いも丁寧で、おばさんネタをやっているけどあまり自虐的にも見えないしかなり好きな方である。

で、阿佐ヶ谷姉妹が苦手って、そして「ぞわぞわする…」という表現から察するに生理的に無理という意味合いかと思ったんだけど、それってつまり、おばさん全体が生理的に無理という意味では?と解釈した。

ちなみに彼の好きな有名人だと最近はPerfumeと言っていた。

 

さらに突き詰めて考えると、

人を傷つけない優しい笑いの芸人阿佐ヶ谷姉妹→おばさんに寄せている芸風→ぞわぞわする…

それって、翻訳すると人がよくても女性性の低い女性は生理的に無理、なのでは?

おじさんでちょっと貧乏くさいエスパー伊東を支持するなら、男性であれば芸風が生理的にどうとか関係ないわけだし。

女性で、おばアピールしてる人が無理なんだよね?それもテレビの中っていう現実には関りがない人でも「ぞわぞわする」ってことは、現実世界で単に自分と無関係に存在している中高年女性が生理的に無理なのでは?

って思ったんだよな。

そりゃ職場にいるおせっかい50代女上司とか疎ましく感じたけど、それは年齢や性別よりも「おせっかい」という圧に対する不快感だったし。

 

でも、阿佐ヶ谷姉妹に対してはそうした圧や不快感を感じない身としては、もう「女性」で「おばさん」で「わかりやすい女性性」が低い人は生理的に無理、って言っているように感じた。

おそらく、彼としては年をとってもケアに手を抜かないきれいなご婦人とかは「ぞわぞわ」しないんだろうけど、それってつまり、自分から見て女性として認識できる女性はセーフで、自分から見て女性と思えない女性はアウト(たとえ彼女や妻でない他人でも)ってことではないだろうか。

 

ここまでひっかかるのは、おそらく彼の容姿も関係していて、彼は人に不快感を与えないようなセンスのいいお洒落をやるタイプと見えたことが、逆に無機質で冷たい感じを強めた気もする。

無印のパリッとしすぎていないシャツ、細身のデニム、アイボリーのコンバース、きっとSHIPSとかジャーナルスタンダードで買ったと思われるネイビーのハーフコート、派手な物や個性の強いものは身に着けず、誰が見ても不快にならないように配慮されている。

言動もそんな感じで、常に失言をしないように気を付けて控え目な発言が多く、爆笑もしないし熱弁とか自分語りもしない、服装においても会話においても代表的なNG行動は一切みられなかった。

(数回しか会っていないこちらに合わせて配慮に配慮を重ねた結果かもしれないが)

 

そんな風に、自分の見せ方を全方位的に配慮し、外部に与える不快感を徹底的に排除した人物だからこそ、彼にとっては「本来」排除するべき「老い」をそのままにしている(ようにみえる)阿佐ヶ谷姉妹が理解不能だったのかもしれない。

あってはならない「老い」とか「欠点としてカバーするべき」おばさんっぽさが、エスパー伊東ならまだしも、女性が、それらを「売り」にするなんて信じられない…ということなのだろうか。

 

ちなみに彼の好きなものは主に音楽、特に洋楽で、日本のインディーズバンドでもヴァージンスーサイズっぽいMVのバンドをすすめてきたことがある。

おそらくは、私が好きそうなものに該当すると踏んで、好みに配慮してチョイスしてくれたのかもしれない。

ついでに、その日いた店も、新宿の地下にあるクラフトビールの店で、落ち着いた照明とステーキやバーニャカウダなどのメニュー、周囲は30歳前後の客という感じで、うるさい学生集団や、酔っぱらったリーマン集団などの気配もなく、社会人がゆったりと談笑しているような空間だった。

 

そうしたことから総合的に考えると、多分彼にとっては、ノイズのない、綻びのない、適度に都会的で洗練され、堅苦しさは無くてもきちんとしたものが、安心できるし好きなんだろうな、と思った。

なんというか、誰に向けてどんな楽しみ方をするのかが、はっきりわかるものが好きなのでは。

個人的には、服装や店のチョイス、なんなら趣味のチョイスまで、他人への不快感を徹底的に排除した人物が、多くの人から「いい人」認定されているであろう芸人に対して、否定的である点が「読めてない」と感じひっかかったが。

 

とりあえず、そうした自分の美意識から外れている阿佐ヶ谷姉妹は、楽しみ方がわからなくて不安になるのかもしれない。

 

もう一切の関わりがなのでどうでもいいっちゃどうでもいいんだけど。

 

あと、彼に関してではないが、時折いる化粧っけがなく愛想もあまりない女性に対して、不快感とかネガティブな興味を隠さない(隠しきれてない)男性っているけど、例としては前の会社にいた(後輩女性にセクハラしていた)同じ部署の先輩であるが、その理由を考えたので記しておく。

これはヘウレーカで「可愛いは報酬である」と何かの研究者が言っていたことで思いついた仮説なのだが、一部の男性にとっては、女性は自分に報酬をくれるのが当たり前と思っているのではないだろうか。

つまり、自分の性的好奇心を多少なりとも満足させる女性性の高いファッションや容姿をしていて、常に笑顔と優しさを振りまく生物が女であって、それがまずもって大前提なのに、にもかかわらず、スカートで脚を出したり、くびれが分かるトップスを着たり、つやつやの長い髪をなびかせたりしない、さらには義務であるはずの「笑顔」も出し惜しみするなんて!こいつは報酬を出し渋っている!

と、貰えるはずのものが貰えず損をしてクレームを入れたい気分なのではないか。

なんなら、貴社(地味で不愛想な女)の不手際に対して本来ならクレームを入れていいところを、自身の寛大さで入れないでやっている、と思っているのでは。

だからこそそうした女性に対して、単に「苦手な人」として避けて無関心になるのではなく、わざわざ怒りのようなものを表明することが多いのではないだろうか。

だから、おばさんを嫌う(男性が多いように思う)のは、

「お前の勝手で女体を老けさせやがって」なのでは。

女芸人を嫌うのも

「本当ならちょっとエロい目で見れて楽しめる女体を持ってるのに、なんでそれをさせないんだ!」

「お前が勝手に女体に手を入れて女性性を消してダメにしている!」

という、本来なら自分が楽しむために与えらえる可能性があった女体が、他人(正しくは女体の持ち主である女性本人)によって、「勝手に」エロい目でみれないように作り変えられている(お笑いによって)と憤慨するのではないか。

などと考えた。

で、例の男性も、怒りまではいかなくても自ら女性性を消しにかかってる(消してるわけではなく単に本人の趣味とか生まれ持った性質なのだが)存在が不可解でならないのかもしれない。

同じ前提(俺:女性性の高い女性が好き・女:女性性の高い格好と態度で好かれたい)を共有していない、謎の存在は不可解で奇妙なのかもしれない。

 

 

しかし、長々と書いたが、私が最も引っかかったのは「なんか、ぞわぞわする…」という子供のような回答である。

いや、引っかかっちゃいけない、よっぽどの“脳内言語化オタク”でもない限り、これが普通の感想なのだ。