日記

日記です

郵〇局の窓口が一番キツかった

会社行きたくなーい、とは言いつつも、実はみんな労働の中に愛情を注げる部分や誠実さでもってやり遂げたいと思える箇所があって、それなりに達成感や満足感を得ている、実は、実は本当はみんなそうで、それがないのは私だけだった、と知らされるときは5本の指に入るキツさ。

 

4社目で働いて3ヵ月、すでに辞めたくなっているものの、思い返せば新卒時代、よく耐え抜いた!と忍耐力同時に自分の意気地のなさ、ネガティブ思考からくる無意味な忍耐力にいろんな意味で脱帽する。

 

もともと郵便局に入社したのはそこしか受からなかったからだった。

ちょっとだけ売り手市場になりかけた時期で、周囲は2月の時点で内定をもらってる人、2個はもらう人が多い中、6月くらいにやっと決まった唯一の就職先だった。

とりあえず常に漠然とした不安がある上、就職が決まらないという不安が上乗せされていたら、仕事がなんだろうが内定に飛びつくだろう。

 

入社後は1か月半の研修がある、1か月半も寮のようなところで研修をするわけだが、郵便局員らは「こんな手厚く研修してくれる会社なんてなかなかないんですよ、みなさんよかったですねえ」と育てられる。

研修中からよからぬ噂を聞く、それが仕事開始後もちょっとしたトラブルを生む「組合」というものに関してである。

組合とは労働組合を指し、一般的には団体交渉権?を使って雇用主に掛け合ってくれる組織である。まさに今の低賃金搾取労働社会だったらきちんと機能してほしい重要な組織であるが、当時それは入会すると給与の3%、私なら5000円ほどがとられる組織だった。(プログラマをやっていたの友人の会社の組合費は500円だった)

ほかにも郵便局では財形とかなんやかんや、給与から引き落として積立というものがあり、何が何だかわかっていなかったが、ともかくこの組合というのは任意加入で入れば5000円とられる、だから薄給だし入りたくない、と思っていた。

しかも、研修所では研修中に所属局に呼び出され有無を言わさず入会させられた人もいたり、入会しないと村八分らしいなどよからぬ噂にあふれていた。

しかも、組合の説明会があったのだが、なんだか組合の「幹部」と呼ばれる人たちは組合の仕事しかしていない?だけど給与は出ている?組合費から??と、その辺はよくわからないがホワイトなイメージが全くなかった。

 

研修を終えると、取りあえず歓迎会やら暑気払いやらで飲み会がある。

組合というのも組合の飲み会があり、そこに新人を呼んで勧誘すると聞いていたので、私はとにかくすべての飲み会に気を張っていた。

勧誘されてはならない、勧誘された場合切り抜けなければならない…。

当時、仕事のことで悩むならまだしも、この「組合」という存在にこんなにも気を張らないといけないのかと悲しくなったし悩みすぎて疲れていた。

今なら任意加入っすか、ま、事情は人それぞれだし私は余裕ないんでパスっす!といえるが、当時はそういう態度は社会人として悪なのではないか?ダメな社会人のレッテルを貼られるのではないか?仕事を教えてもらえないのではないか?など不安がいっぱいだった。

その後、一時的に配属された局の3年ほど先輩である女性社員に連れられて組合の飲み会に参加するが、適当に理由をつけて1時間ほどで帰り、ダイレクトな勧誘は免れたのだった。

 

郵便局の嫌さ、は一言では言えない。それはすべての接客業の嫌さであり、お金を扱う仕事の嫌さであり、クレーム対応など上げたらきりがない。

 

重要な嫌だった出来事を書いていく、すべて入社1年目の出来事である。

①領収書と控え取り違え事件

反則金はとても重要なもので、お客様に渡す領収書と、局控え、さらに国庫に送る用紙を間違えて渡すと「事故」になる。

とはいえ、これは3枚複写の紙で内容は同じに見えるが、それでもタイトルが控えなのか、領収なのか、ともかくそれが重要なのだ。

重要なのでダブルチェックをしてからお客様にお返しするが、お客様がすべて私のように控えめで強く言えずおとなしく待ってくれる人ではない。

いかにもガラの悪そうなおじさんに当たり、「おかけになってお待ちください(aka気が散るから目の前に立つな)」を無視しカウンターに乗り出すような形で待っている。

ダブルチェックをしてもらおうと先輩の接客待ちをしていると、「早くしてよ」とせかされ、ビビッて仕方なく領収書を渡した。

しかしこれが大間違いで、もちろん手順通りにやっていないのが悪いんだけど、私は誤って「控え」を渡してしまったのだった。

先輩が気付き、慌てて追いかけたもののもう姿はない。

局内は血の気が引いたように空気が張り詰めており、私は突如として腫物となった。

しかも運の悪いことに、そのおじさんが書いた電話番号は「現在使われておりません」だった。

しかしラッキーなことに住所の記載があったので、一縷の望みをかけてそこへ行く。その時は新人なので男性の先輩社員がついてきてくれた、インターホンを押すが無言。

「うーん、いないみたいんだねえ」と色白のほんわかした男性社員が言う。

私は自分がミスしたクセに言えることではないが、「いや!もっと粘れよ!!!」と思った。

局に戻るとまた腫物になる。

私は私がいたたまれなくなって、当時OJTを担当していた上司、山田さん(仮名)に申し出てもう一回一人で行ってくると志願した。えらい…。

ちなみに、山田さんは「うーん、じゃ、そうしてくれる?」とだけ言った。

そして一人でガラの悪いおっさんの自宅へ向かう。

草ぼうぼうのアパートの1階、インターホンを押しても無言、でも絶対にいるという気配がある、しかしあんなおじさんが素直に出てくるわけがない、玄関で待つと足が蚊に刺される。いつも思うのだが、こういう状況でレイプされる女性とかいそう。

ブチ切れられるのを覚悟で家の裏に回ってみる、と、なんと窓から外に足を出してさっきのおっさんがいたのだ。

目が合うと私がインターホンの主であることがわかるらしく、迷惑そうに「なんなの?」と聞く。訳を話して領収書と控えを交換してもらった。

ちなみに、運が悪ければ捨てていたり、客が面白がってゴネて返してくれないということもあるらしい。一応事なきを得た。

 

②「島」か「嶋」事件

4時で窓口が終わるが、4時まで粘られると全く片付かない。忙しい局だったのでいつも40分は残業していたし、週1で1時間くらいは残業していた。暇そうなイメージからは程遠い。ついでに言えば、言っとくけど、郵便局は営業さんや事務さんみたいに仕事の中に自分の時間がない。

つまり、不要不急にお茶を飲んだり、お菓子つまんだり、スマホいじったり、午前は気分が乗らないから雑務片付けて、午後から知的労働にとりかかるとか自分のペースで働く、なんてない。接客中は立ちっぱなしだし、座って作業していると客がせっつく。

忙しい局は8時間いっぱいフル稼働のハイペースである。

そのため、4時以降の締めもハイペースで電卓をたたき、5分も無駄にしないし、チェックから書類発送まで脳を覚醒させてやる。誰か一人でも欠けると残業はパねえことになるし、1番嫌なのは1日暇だったのに4時直前に客が来て、そのおかげで結局残業することになるとき。

で、それは来た。

おじさん2人が窓口に来て、私は新人なのでたるくても気づかないふりはできない。感じよく迎えいれ、一応4時なので終わりです、とは言うが相手が引き下がらなければ受け入れることが多い。最悪だ。

そこでこの客、A嶋さんという70くらいのおじさんは、50くらいのおじさんと窓口にきてそこそこ高額な金を下ろすことになった。

親子でもない、50くらいのおじさんは70歳をあだ名っぽいさん付けで呼んでいる。なんか呼び方から反社っぽさを感じてしまう。実際知らないけど。

さらに最悪なことに本人確認が済んでなかったので公的証明書のコピーがいる。

通常、免許証や保険証を使うがなぜか年金手帳がでてきた。

OJTの山田さんに見守られながら、おそるおそるコピーをとる。

住所氏名を書いてもらい、判子をおしてもらい、その間50歳おじさんは70くらいのおじさんに書き方なんかを教えていえる。

単に親切なのか、それとも騙してつれてきたのか?局内はそんな風に彼らを見ていたと思う、少なくとも私はそう。

そして高額な払戻しを済ませ(当時はまだ振込め詐欺のチェックリストがなかったのかも)ホッとした。初めての高額支払いだったので私もドキドキしていたのだ。

しかし山田さんの悲鳴が上がる。

なんと、公的書類と払戻し書の「シマ」の字が違うのだ。

なんて一般的にはどうでもいいことである。あー省略して書いてるのかなーみたいな。

でも金融機関ではそうはいかない。一字一句それらはそろっていないといけないのだ。

ちょっと記憶が曖昧だが、それらは裏技を使って処理した。

ちなみに本人確認は法律で決まっていることなので、やり忘れたとか、ちょっと無理目な処理などは法に触れると思われる。

本来は、このおじさんに連絡を取るなりして確認しないといけないのだが、確かこの人は電話がないとかだった。

しかし、これ、めちゃくちゃ危険なことで、例えばこの70のおじさんが実はちょっとボケていて50のおじさんが騙して連れてきていて…とかだとすると、氏名違いで本人確認に不安がある中で払い戻しをしたとなれば、訴訟とか起きた時に負けるらしいのだ。

(例えば70おじさんの身内が気付いて、詐欺なのではないか?→犯人消息不明→ほかに落ち度を問い詰める場所がなければ、払戻しをした職員に損害賠償を…とかになるのかな?)

しかもこうした書類はすべて私の判子がついてある。最悪だ。山田さんにもめちゃくちゃ怒られた。

が、OJTなら島と嶋なんかは間違いやすいから注意してね、とかないのかよ!とちょっと思った。だって私はまさか自分の名前を書き間違える人が世の中にいると知らなかったんだから、こうした事態を予測して未然に防ぐことができない。

もちろん、書類を落ち着いてチェックすればその場でわかることなんだけど、高額支払にビビッてちゃんとみていなかった。私が悪いが、私だけが悪いの?というやりきれない気持ちだった。

 

③保険システム改変事件

6月、保険加入のシステムが大きく変わった。

端末と呼ばれるもので作っていたのが、現金は端末で受入れるが、書類作成と登録は局内唯一のパソコンでやるらしいのだ。入社2か月、研修所から戻って1か月ほどのことだったともう。

それは来た。よりによってシステム変更初日に、満期になったので新しい保険に入りたいと。これは一応ノルマがある郵便局にとって願ってもないことであるが、初めての手続きで私はやりたくなかった。しかし、忙しいし、こんな時間がかかる手続きを誰かに代わってもらうなんてできない。

保険担当の男性先輩が仕事の傍らフォローしてくれ、パソコンで書類を作って、私は訳も分からず子供の使いとしてただ言われたことを伝言ゲームする役割になる。

私「ここに氏名と住所をお書きください」

客「ここは判子いりますか?」

私「あっ、えーーーーっと…○○さん、ここって判子いりますか?」

先輩「あー、○○だったらいるし、××ならいらないよ、○○だって?」

私「(○○ってなんだ?)えっと、お客様は○○でしょうか?」

客「○○ってなんですか?」

こんなやり取りをし、さらに保険手続きは説明から書類記入までざっと2時間はかかるのだが、たいていは30分くらいで終わるっしょ、という気持ちで来るお客様が多いので、だんだんイライラが伝わってくる。こわい…。

そして客と先輩の間を行ったり来たりしながら「支払いは月々でいいって?」と当然のように聞かれ、また小走りで客の方まで行き「支払いは月々でよろしいですか?」と行くと書類を書きながら「はーい」と答える。

そしてなんとか手続きが終わり、1か月分の保険料を差し引いた額の満期保険金(万札の束)を用意して「お待たせしました」と呼び出す。

あーやっと終わった、嫌な汗をかいた、ほんとよかった、と思うがお客様は戸惑った表情で

「え?私これ、全額保険に入れたかったんですけど?」

「だってこんな大金持って帰れるわけないじゃないですか?」

と言われる。

え?いや、支払い月々でいいって言ったよね??え??

と、先輩にも聞かれ「はい」と答える。しかしお客様は、こんな大金持って帰れないという。そこで通帳に入金する形をとって終了となった。

釈然としない客、しかもシステムが変わった初日なので、支払い方法の途中変更のやり方がわからない、その上、当時まだ保険加入確定後の取り消しができなかった気がする。

とりあえずお客様(女性)は帰り、私はほっとしたのだったが、事件は夕方起こる。

その客の母親が怒ってやってきて、保険金はすべて次の保険に加入するつもりだったという。

実際、一括支払いの方が安いしお得である、が、当時確定解除の方法がわからず、できないと聞いていた私たちはどうすることもできなかった。(でも多分かんぽ生命に電話すればどうにかなったんじゃないかな?システムとして変だし)

局長に言われ、保険に詳しい山田さんが対応させられる。

頑張ってなだめて説明し謝罪し、結局のところおそらく解約という形をとって入りなおすようにしたと思われる。

しかし、そうするとお客様はまた平日昼間に時間を作らないといけないのでものすごい迷惑がかかる。

一応これは、「私のせいで」起こったトラブルである。

が、私だって保険そのものもシステムもよくわかってない状態でお客様に

「月々?ほんとにいいんだな?てことは、今日の満期保険金は現金で持って帰ることになるぞ?いいんだな?一括じゃないんだな?」なんて発想はない。

こういう、ンな発想ない!という行き違いミスはよくあることで、ほんとに嫌だった。

ちなみに、国立大学を出ていた優秀な同期は、この手のミスがあった後からモチベーションが下がって軽く鬱になり体調を崩し敗血症になり辞めた。

しかも、彼女のいた局はそこそこ仲もよくて人間関係が最悪とかでもない。しかし、この仕事上発生するどうにも処理できない「私が悪いの?」という割り切れないミス、それが受け入れられなかったようだ。わかる。

 

④組合加入拒否事件

組合勧誘はすべての新人が最初にぶつかる壁でもある。

5月くらいは新人同士組合に入ったかどうか?を探り、勧誘を恐れ、どうするか迷うのが恒例である。

ちなみに、私のように組合に入っていない先輩は後輩から相談されることがある。組合は言ってないって本当ですか?どうやって回避したんですか?など。

そして、勧誘された後輩が言っていたのだが、組合のリーダーをやっている男性社員と山田さんとお茶をしたのだが、リーダー以上に山田さんの勧誘が熱心で驚いたそうだ。

想像に難くない。

結局私は組合に入っていないが、それでも1年目は恐ろしい出来事を経験した。

先の保険システム改変事件の前後だったろうか、もっとあとだったろうか、忘れてしまったが、OJTの山田さんからとうとう組合の加入用紙を渡されてしまうのだった。

OJTの山田さんは、OJTなので会社のルールで私の相談役にならねばならず、仕事終わりにお茶しないかと声を掛けられることがあった。

しかし、当時の私は、「これ、どっち??」とめちゃくちゃ焦った。

組合の勧誘なのか、OJTの一環なのか。しかも帰属意識の高い山田さんのことだから、当然組合には入るべきと思っていそうだし、山田さんの世代(40歳前後)は全員加入している。

どきどきしながら面談を終え、私はとにかく緊張しながら、仕事が難しいけど頑張って覚えますとかなんとか、表面的なことだけを言っていた。

のちに、山田さんが私が心を開いてくれない、と漏らしていたと人づてに聞く。

そんな面談の帰りだったか忘れたが、「ハイこれ」とクリアファイルに入った加入用紙を渡され、任意加入だけど組合は大事なものでどうのこうのだからと簡単に説明され、入るにしても入らないにしても、その意思だけ教えてね、と言って帰っていった。

最悪だ。入らないなら返事不要、ではなく、入らないにしてもその意思を言わないといけないのだ。

しばらくロッカーに放置し、山田さんと休憩が被らないように注意し、組合の話が出ないことを祈りながら数日を過ごした。忘れてくれることを願うばかり。

 

しかし数日後、運悪く山田さんと休憩が被ってしまい、お弁当があるが外食しようかと休憩室で財布をあさっていると声をかけられた。

内容は、最近の仕事のミスを指摘するものだった。たしか先の保険のことだっただろうか。

「○○さん(男性先輩)にちゃんとお礼言った?あなたのミスのためにいろいろやってくれたのよ?わかる?」

「い…言いました…」

「ちゃんと感謝してる?そういうの仕事で大事なのよ??

ねえ、私ほんとに心配!この前の組合の返事だってまだだし!」

覚えてたか、そりゃこの几帳面な人が忘れるわけないか…と瀕死の危機であった。

でも、私は組合を勧誘された時も軽く言ったはずの常套句

「今は、一人暮らしで、奨学金も返しているし、それが終わるまでは、ちょっと、支払いが…むずかしい、です…」

を繰り返した。(奨学金返済は嘘である)

実際、当時の手取りは初任給が158,000円である。

そこから家賃7万、光熱費、通信費、などひいたら…月々5000円組合に支払うなんて無理だ。一応残業代などもあって17万前後の手取りであり、組合費を払うこともできたが、そもそも任意加入なんだしそこはいいんじゃない?という考えであった。

山田さんの加入時の常套句はというと「みんなの支払った組合費で守られて恩恵を受けているのに、悪いと思わないの?」である。

みんなの組合費から恩恵を受けるのは悪い VS 金がない

 

ここまでのピンチと面と向かっての圧と恐怖に打ち勝って(?)加入はしなかった。

その後、山田さんは課長代理になって異動し、その2年後私も主任になり暇な局に異動となった。

ちなみに、山田さんがいなくなった後に、同い年で既婚者の男性が入ってきて、彼も組合に入っており、わりとみんな仲が良かったので私も「入りたくないしお金もないから無理です」とか冗談っぽく言ってかわせる関係だった。

それからしばらくして彼は離婚し一人暮らしを始めたのだが、かつて奥さんと共働きだったものの一人で家賃など払ってみると、組合費が本当にきつい、組合費くらいって言って悪かった、と言っていた。

だからまあ、実家暮らしならともかく一人暮らしの新人が「つきあい」で加入する必要ないよ。

 

 

以上が、郵便局1年目のおおまかな事件である。

ほかにも、その忙しい局にいた頃のエピソードとしては

通帳を繰り越したら最終残高が更新され、それをお金を取られたと勘違いしたお客さん(70前後の女性)が私を呼びつけ「金とりやがったな!騙されんぞ!」と怒鳴りつける。

払い込み1枚だけの男性が、局員が手数料を間違って言った(間違ってもらったわけではない)とブチ切れ、2時間怒鳴り散らして居座る(これは後輩が担当した客で彼女は泣いていた)。

あとは変な人シリーズで、入金しないと地球が滅びるという男性、自分で払い戻したお札の枚数が違う(数え間違い)と怒り局員が枚数を確認しぴったり合ってることを証明すると「誰の指示だ?!小泉(元総理?)の指示か?!」と叫ぶ中年女性、郵便物の中身を確認するとブチ切れる中年男性、自分が通帳をなくしたのに再発行に1週間かかるというともっと早くならないのか、俺めっちゃ困るんです!とゴネる男性などきりがない。

あと、マンスプレイニングも大盤振る舞いで、

まずは政治の話をするおじさん

「イヤー郵便局は待つねえ」

「すみません」

「そもそも、民営化したのが間違い、いや、あなたに言ってもしょうがないんだけどね、もとはといえば小泉が…」

次は、敬語にうるさいおじさん

「少々お待ちいただけますか」

「いただけますか?ってなんだよ、じゃあ「ません」っつったらどうすんだよ、お待ちください、だろ、ください、それしかないんだからさ」

このへんも挙げたらキリがない。

 

こんな感じで接客の嫌さが詰め込まれた感情労働MAXの仕事だった。

そしてOJTの山田さんは歴代で1番キツい上司だった。

朝機嫌が悪いと無言、局長ともめるとみんながいる休憩室で泣いている、泣いていなくても様子が暗い場合、無視してもだめだし、話しかけても反応が薄いし機嫌が悪い。

さらにそんな機嫌悪い日に限ってやったことのない手続きなどに当たると、OJTなのでまずはその上司に聞きにいかないといけない。

しかし、人数もギリギリで回しているし余裕はないので結局ちょっとややこしいで続きを山田さんがやることになる。

でもって忙しいので私は次の客を呼ぶほかないのだが、またしてもやったことのない手続きに当たる。で、みんな手が塞がっているので、一旦は山田さんに相談しに行く。

すると「私、今、あなたの仕事やってるのよ?!わかってる?!」

と怒られる。みたいなことが起こる。

でも保険の成績はいいし、几帳面なので事務の知識も完璧だった。

しかし異動後に後輩から聞いた話では、保険営業の成績が良かった後輩の客を取ったらしい。

 

そんな具合で1年目は本当にキツかった、仕事に慣れることで年々つらさやキツさは減っていったかもしれないが、仕事が嫌い、会社に行きたくないという気持ちは入社初日から1ミリも変わることがなかった。

でも、みんな「会社行きたくない」っていうし、それでもみんな耐えて会社に行っているのだと思っていた。

結局7年目に突発性難聴になり、辞める理由ができたといわんばかりに喜んで辞めた。自分で決断する勇気がなかったので、外的要因で「辞めざるを得ない」という状況になり喜んだ。

それに比べると、それ以降の事務の仕事はどれも楽なものばかりだった。

会社に行きたくない、と思うがそれはたるいなーくらいのもので、深刻で憂鬱なあの頃のものとは全く別物だった。よく鬱になってなかったと思う。

そうしたつらい経験を経れば、どんな仕事も耐えられる、と、思いません?普通。

ところが、今ちょっと怖い先輩にあたって本気で辞めたくなっている。

こうして書き出してみると、ミスの要因にビビッて失敗というケースが多いので、怖い人がマジで苦手なのかもしれない。

こういうことを言うと、そんなんじゃどこに行っても通用しない系の説教はあると思うが、うーん、でも逃げられるなら逃げ出せた方がラッキーよね、と最近は思う。

 

ああいう苦労を経ても、あれはツラかったがそれを乗り越えられたんだから今度だって!という気持ちにはならず、またツラさに耐えるのは嫌、という気持ち。

なんなら、新卒時代の方が、仕事にビビッていた分舐めた気持ちはなかったのでまだましだったともう。その分、自分を責める気持ちが強くこんな自分じゃダメだ、どこに行っても通用しない、転職なんて絶対無理、というネガティブ思考にあふれていて6年も時間を無駄にした、と今は思っている。